TradeViewのレビューと評価|安全性やコストを解説!
Tradeviewは低スプレッドと低手数料が特徴のFXブローカーです。
近年、日本では低取引コストの海外ブローカーとして、Axioryと共にユーザーを増やしてきているようです。
しかしながら、5つの海外ブローカーの取引コストを計測した結果、Tradeview やAxioryよりもコスト的に有利な日本語対応ブローカーもあるので、興味があれば以下の記事を参考にしてください。
>>参考記事:海外FX業者 取引コスト(スプレッド+手数料)比較!
運営会社と規制(ライセンス)
Tradeviewは、ケイマン諸島金融庁(Cayman Islands Monetary Authority/CIMA)のライセンスからサービスを提供しています(ライセンス番号:585163)。
ケイマン諸国金融庁のラインセンス認可の基準は厳しく、信頼性のあるブローカーと言ってよいでしょう。
ライセンスとは別に本社はニューヨークにあり、海外ブローカーではライセンス保有国とは別に本社があることが一般的です。
2014年に運営を開始し、2016年より日本語のサービスが開始されています。
アカウント種別
Tradeviewには4つのアカウントタイプが準備されています。
Xレバレッジ(MT4・MT5) | ILC(MT4・MT5) | Ctrader | Currenex | |
---|---|---|---|---|
スプレッド | 1.6Pips~ | 0.0Pips~ | 0.0Pips~ | 0.0Pips~ |
手数料 | なし | 1lotにつき片道2.5USD (往復5USD) | 1lotにつき片道2.5USD (往復5USD) | 1lotにつき片道2.5USD (往復5USD) |
レバレッジ | 1:500 | 1:200 | 1:400 | 1:400 |
注文方式 | STP方式 (NDD) | ECN方式 (NDD) | ECN方式 (NDD) | ECN方式 (NDD) |
1ロット単位 | 100,000通貨 | 100,000通貨 | 100,000通貨 | 100,000通貨 |
初回最少入金額 | 100USD | 1000USD | 1000USD | 1000USD |
最低残高 | - | - | - | - |
最少取引サイズ | 0.01lot | 0.1lot | 0.01lot | 0.01lot |
口座通貨 | USD, EUR,JPY, GBP,CADなど | USD, EUR,JPY, GBP,CADなど | USD, EUR,JPY, GBP,CADなど | USD, EUR,JPY, GBP,CADなど |
Xレバレッジ口座の評価
手数料はかかりませんが、スプレッドが広いので取引コストは高くつきます。
レバレッジは500倍と他のアカウントより高く設定されていますが、他にも500倍以上のレバレッジを提供する海外ブローカーはたくさんありますので、Xレバレッジ口座を利用するメリットはあまりありません。
ILC口座の評価
ILCとは、INNOVATIVE LIQUIDITY CONNECTORと呼ばれるTradeviewの価格提供方法です。
これは複数のリクイディティソース(価格提供業者)からトレーダーに最も有利な価格を提供することができる仕組みのようです。
しかし、詳細は明らかではなく、特別にトレーダーとってメリットがあるものかどうかは定かではありません。
実際にTradeviewよりも低い取引コストのブローカーは存在します。
なにより、ILC口座のデメリットは最少取引単位が0.1lot(10,000通貨)であることです。他のブローカーの最少取引単位は0.01lot(1000通貨)が一般的です。
大きな残高で取引する場合、最少取引単位が0.1lotであることは問題ではありません。
一方で、少ない残高で取引する初心者の方や、グリッドやマーチンゲールなどひとつひとつのポジションが少ないロットサイズになるトレード戦略を採用している場合には、0.1lotの最少取引単位がネックになってしまいます。
特にEAを利用する際には注意が必要です。本来0.1lot未満で取引するロジックでもあるにもかかわらず、ブローカーの最少単位が0.1lotであるため、EAが勝手に0.1lotで取引してしまって大損するリスクがあります。
実際に私はTradeViewのICL口座が0.1lot以上でしか取引できないことを認識しておらず、グリッド系のEAを稼働させたところ、ロットサイズが想定よりも大きくなり、大きな損失を出してしまって経験があります。
Ctrader口座の評価
CtraderはSpotware Systems社により開発された取引プラットフォームです。
MT4やMT5に比べて利用者は少ないですが、個人的には裁量トレードをするのであればCtraderの方が使いやすいと思います。
実際に使ってみると分かると思います。
Ctraderのメリット
- Ctraderは直観的に損切や利食ラインを設定したり変更できる。MT4ではストレスがたまる作業が楽にできる。
- 直観的に水平ラインやトレンドライン、フィボナッチエキスパンションなどを描くことができ、テクニカル分析がしやすい。
また、CtraderでもCBotという自動売買システムが利用できます。外部から購入したり、自分でcAlgoというプログラミング言語を利用してプログラムを組むこともできます。
私もいくつか簡単な自動売買プログラムを組んでみましたが、MT4よりも直観的にプログラムを組める印象があります。
一方、購入したシステムを利用するのであればMT4で稼働するEAの方が普及しています。MT4用のEAをCtraderで稼働することはできません。
よって自動売買では基本的にはMT4を利用することが一般的です。
CURRENEX口座の評価
CURRENEXは機関投資家などのプロトレーダー向けに開発された取引プラットフォームです。
CURRENEXは板情報を見ながら即時ワンクリック発注が可能な注文パネルが特徴的であり、デイトレードやスキャルピング向けの取引プラットフォームです。
しかし、Ctrader口座に比べてスプレッドが広く、使いやすさの面でもCtraderの方が上な印象です。
よほどCURRENEXにこだわりがない限り、Ctraderを選択した方が無難でしょう。
取引環境の評価
取引コスト
MT4・MT5を利用するICL口座は0.0pip~のスプレッドと往復5USDの手数料となっており、取引コストは低いと言えます。
しかしながら、冒頭で説明したとおり、TradeViewよりも取引コストが低いブローカーもあります。
取引コストだけで選ぶのであれば、TradeViewである必然性はありません。
レバレッジ
アカウントタイプにもよりますが、最大レバレッジは200~500倍となっています。
ILC口座(MT4・MT5)の200倍は条件が良いとは言えませんが、ハイリスクハイリターンな取引をしない限り200倍のレバレッジは問題ないでしょう。
マージンコール/ストップアウトレベル
- マージンコール:100%
- ストップアウト:100%
ストップアウトレベルが100%というのは少し厳しい条件になっています。
他の海外ブローカーは20%~50%程度のストップアウトレベルが一般的です。
ただし、ハイリスクなトレード手法を採用しない限りはストップアウトレベルはそこまで気にする必要はありません。
安全性とリスク評価
ゼロカット(ネガティブバランスプロテクション)
Tradeviewはゼロカットが採用されているため、入金額以上の損失を被る可能性はありません。
つまり、借金をするリスクはありません。
顧客の資金保護
顧客の口座残高はMainstream Group Holdings LTD( メインストリームグループホールディングス)との信託契約に基づき、スペイン最大級の銀行であるSantander Bank(サンタンデール銀行)で管理されています。
万が一、Tradeviewが倒産した場合でも最大35,000 USDまでが返ってきます。
35,000USDの上限があるものの、顧客資産の信託保全があるのは安心です。
入出金方法
TradeViewは非常に多くの入出金オプションを提供しています。
・OCEN|GCS
・Scotiabank
・BMO
・banregio
・BANCOPICHINCHA
・Interbank
・Flutterwave
・クレジットカード
・e-Transfer
・bitwallet
・ecopayz
・uphold
・bitpay
・STICPAY
・fasapay
・TransferMate
・advcash
・helpay2
・PAYRETAILERS
これだけ多くの選択肢があると、どれを利用すべきか分からなくなってしまいますが、日本居住者の主な選択肢としては、クレジットカード、bitwallet、ALiになるでしょう。
クレジットカードでダイレクトに入金することも可能ですが、取引で利益が出て入金額以上の出金をする場合は、他の出金オプションを選択する必要があります。
Bitwalletはクレジットカードを介して入出金することができますが、Bitwalletへの登録作業に少々手間がかかります。
私はTradeViewへの入出金にBitwalletを利用していますが、少々わずらわしさを感じます。
ALi(アナザーレーン)は国内銀行振込を利用できるので便利ですが、入金完了までに1~3日の時間が必要になります。
ただ、即時に入金がアカウントに反映されなくて良いのであればALiを介した国内銀行振込が最も便利だと思います。
ボーナス・プロモーション
Tradeviewはボーナスやプロモーションイベントなどは一切行っていません。
サポート体制
メールでの日本語サポートはあります。
私が過去に何回かメールでやり取りした際にはあまり対応が良いとは言えませんでした。
返事が1週間ほど返ってこないため、催促のメールをしたこともあります。
日本人スタッフはいるのでしょうが、手が回っていない印象でした。
また、一度アカウント間の資金移動をした際に、TradeView側が金額を誤って移動させていたこともあります。
出金申請をしたところ、出金申請は無視され何の連絡もなく、資金移動額が修正されているだけでした。
再度出金申請をすると問題なく出金できたのでよかったですが・・・。
ただ、謝罪や説明などの連絡が何もなかったのでブローカーとしての対応には不満が残る結果になりました。
ただ、時間が経つにつれサポートが改善されてきている部分も多いと思います。
最近(2019年11月)日本語サポートとメールでやり取りした際には非常にスムーズに対応してもらえました。
ユーザビリティ
Tradeviewの会員ページは他のブローカーに比べて少々使いにくいです。
最近は改善されてきているようですが、やはり若干の使いにくさはあります。
他のブローカーであれば、複数のアカウントを保有している場合に会員ページで全てのアカウントを確認できるのが一般的です。
しかし、Tradeviewは1つのアカウントごとにログインする必要があり、複数のアカウント情報を同時に確認することができません。
問題が大きいというレベルではありませんが、ユーザーの利便性やサポートと言った面にはあまり力を入れていないと思われます。
Tradeviewのレビューまとめ
世界的な優良ブローカーであることは間違いありません。
しかし、若干の物足りなさを感じてしまうのも事実です。
日本国内では、Tradeviewが最も取引コストが低い海外ブローカーだと表現されることもありますが、実際はそんなことはありません。
取引コストの低さで選ぶのであればTickmillが最も条件が良いです。
参考記事:>>Tickmillの評判とレビュー
MT4・MT5のICL口座では最少取引単位が0.1lotになっている部分もネックです。少ないロットで取引する初心者の方や自動売買ソフト(EA)を利用する場合にはあまりお勧めできません。
日本語のサポートや会員ページの使いやすさという部分でもあまり良いとは言えません。
取引プラットフォームとしてCtraderが使えるという部分ではメリットがあります。Ctraderは直観的に操作でき、個人的にはMT4よりも使いやすいと感じる優良プラットフォームです。Ctraderを利用するのであればTradeviewは第一候補になるでしょう。