TRADER’S SUN(EA)-評判・レビュー
- ブレイクアウト型EA
- 1トレードあたりのリスク低い(NOマーチンゲール&NOグリッド)
- 4年以上リアル口座でのフォワードテスト実績あり
TRADER’S SUN(EA)の基本情報
価格 | $269 | |
通貨ペア | EURUSD, USDJPY | |
時間足 | H1 | |
取引スタイル | デイトレード | |
端末 | MT4 | |
返金保証 | 返金保証あり。ただし、ベンダーの推奨設定どおりに稼働させたにも関わらず、正常に動作せず35%以上のドローダウンが発生した場合に限る。 |
海外で販売されているEAはハイリスク・ハイリターン型のマーチンゲールやグリッド系のEAが多いですが、TRADER’S SUNは比較的細かくロスカットを入れながら稼働するタイプのEAとなります。
フォワードテスト実績も長く、期待して良いEAかと思います。
収益性・ドローダウンの評価
稼働環境:ICMarkets(リアル口座)
稼働開始:2016/4/11~
(2020/5/6時点)
日付 | 金額 | |
運用開始 | 2016/4/11 | (追加入金など流動的) |
残高 | 2020/4/17 | (追加入金など流動的) |
運用ロットサイズ | 変動ロット運用 | |
期間 | 48ヶ月 | |
合計収益 | (追加入金など流動的) | |
合計収益率 | +252.6% | |
月間利率(複利) | +2.6% | |
月間利率(単利) | – | |
最大ドローダウン | 27.8% | |
勝率 | 73.0% | |
総取引数 | 2899回 |
2016年4月のフォワードテスト開始から長期間に渡り概ね右肩上がりの収益曲線を描いている点は評価して良いかと思います。
最大ドローダウンは30%未満に収まり、平均月利約2.5%というのは特に悪い数値ではありません。
2018年8月ごろから収益の伸びが鈍くなっており、停滞しているように見えますが、この間に大きなドローダウンは発生しておらず、徐々にではあるものの残高は増加しています。
取引分析-エントリー
TRADER’S SUNをカテゴライズするとブレイクアウト型のトレンドフォロー型EAということになります。
以下のMT4取引履歴チャートでは全体としてトレンドの方向にエントリーしている様子が分かります。
↓取引全体図
■EURUSD 1時間足 白=BUY 赤=SELL
もう少しエントリーポイントを詳しく観察すると、前回高値・安値付近のブレイクアウトで仕掛けていることが分かります。(正確には高値・安値を完全にブレイクアウトした後ではなく、ブレイクアウトの手前で仕掛けます。)
以下のMT4取引履歴チャートでは前回高値・安値付近でエントリーしている様子が分かります。
↓上昇トレンドでのエントリー
■EURUSD 30分足 白=BUY 赤=SELL
↓下降トレンドでのエントリー
■EURUSD 30分足 白=BUY 赤=SELL
また、以下は執行されなかった指値注文(ストップオーダー)のみをMT4チャートに表示させたものです。直近の高値・安値近辺に指値注文を置いていることが分かります。
■USDJPY 30分足 白=BUY 赤=SELL
全ての高値・安値で指値注文を置いている訳ではなく、おそらくその他のフィルターによって指値を置く位置が調整されています。
なお、TRADER’S SUNはトレンドフォロー系のEAであると紹介しましたが、一般的なフォロー型のEAではなく、ブレイクアウト戦略によって結果的にトレンドフォローになっています。
以下は、ブレイクアウトによって執行された注文(青色のマル印)と、ブレイクアウトせずに執行されなかった注文(オレンジ色のマル印)をチャートに表示させたものです。
■EURUSD 30分足 白=BUY 赤=SELL
特にトレンドの方向とは無関係に指値注文を置いていることが分かるかと思います。
したがって、TRADER’S SUNはトレンドの方向をインジケータなどによって判断している訳ではなく、ブレイクアウトでエントリーした結果としてトレンドフォローになるということです。
なお、お気づきのことと思いますが、前回の高値・安値近辺でエントリーしますので、レンジ相場ではロスカットが多くなります。
以下のMT4取引履歴チャートはレンジ相場での取引の様子です。
買いエントリーに関してはうまくブレークイーブン気味(損益0ポイント付近での決済)に逃げていますが、売りエントリーに関しては大き目のロスカットが発生しています。
■EURUSD 30分足 白=BUY 赤=SELL
取引分析-ポジション決済
TRADER’S SUNのポジションの決済は内部ロジックがメンイとなりますので、状況によって異なります。
最も取引量が多いEURUSDペアの大体の傾向としては、利益確定は10pips以内となることがほとんどで、一方ロスカットに関しては20~35pips程度がボリュームゾーンとなります。
平均すると、勝ちトレードは9.6pips、負けトレードは-19pipsとなっています。
取引分析-取引頻度
フォワードテストでは48ヶ月の取引実績が2900回となっていますので、1日平均(土日除く)で3回程度となっています。
取引頻度の高いEAと言えるでしょう。
ただ、推奨通貨であるEURUSD, USDJPY以外の通貨ペアでも取引されていますので、EURUSD, USDJPYのみだともう少し取引頻度は低くなるかもしれません。
■通貨ペア別/トレード回数 獲得pips(2016/4/11~2020/5/5)
Currency | トレード回数 | 獲得Pips |
AUDCAD | 147 | 177.6 |
AUDNZD | 4 | 31 |
EURAUD | 27 | 67.6 |
EURCAD | 44 | 218.7 |
EURCHF | 271 | 43.1 |
EURGBP | 63 | 145.1 |
EURUSD | 1338 | 2963.3 |
GBPCAD | 131 | 492.3 |
GBPCHF | 29 | -66.5 |
GBPUSD | 78 | 397.5 |
USDCAD | 318 | 546.7 |
USDCHF | 27 | -10.2 |
USDJPY | 422 | 522.1 |
合計 | 2,899 | 5,528 |
フォワードテスト環境
TRADER’S SUNのフォワードテスト環境はリアル口座での結果となります。
デモ口座とリアル口座は取引環境が異なります。値動き自体は同じに見えてもスリッページなど約定に関する環境は異なるので、同じEAをデモ口座とリアル口座で同時に動かしても得られる結果が異なります。
TRADER’S SUNはスキャルピング~デイトレード型のEAとなりますので、デモ口座とリアル口座で差が出る可能性はあります。
そもそもリアル口座での結果が公開されていますので、リアル口座でも利益が出るという
ことがある程度は証明されていると考えても良いでしょう。
ただ、スプレッドの狭い優良業者で稼働させることは必須条件となります。
バックテストの結果
■EURUSDのみの結果
稼働期間 | 2010/1/5~ | 2019/2/1 |
108ヶ月 | ||
初期証拠金 | 200 | |
運用ロットサイズ | 変動ロット運用(複利モード) | |
最終残高 | 6,497,191 | |
合計収益 | 6,496,991 | |
合計収益率 | 3248595.5% | |
平均月利(複利) | 10.1% | |
平均月利(単利) | – | |
最大ドローダウン(相対) | 43.5% | |
最大ドローダウン(金額) | 変動ロット運用のため表示なし | |
プロフィットファクタ | 2.43 | |
勝率 | 81.7% | |
総取引数 | 2881回 |
TRADER’S SUNはバックテストで平均月利(複利計算)10%という素晴らしい結果を残していますが、少々フォワードテストの結果とは異なります。
バックテストでは初期残高$200に対して0.05ロットスタートとなっている一方、残高$100に対して0.01ロットロットスタートとなっています。
すなわちロットサイズの比率で言うとバックテストの方が2.5倍ということもあり、バックテストの方が利益率は高くなっています。
TRADER’S SUN(EA)のまとめ
ブレイクアウト戦略でエントリーするEAです。
4年以上リアル口座でのフォワードテスト実績があり、残高が増えにくい停滞期はあるものの大きなドローダウンもなく、収益を積み上げている点は高く評価してよいと思います。
損小利大ではありませんが、1ポジションごとにロスカットを入れながら稼働します。
極端なコツコツドカンタイプのEAではないため稼働させやすい点も魅力と言えます。
スプレッド&取引手数料で損しない。一番お得な取引環境とは
裁量トレードにしろ、EAを利用した自動売買にしろ、取引回数が多くなるほどスプレッドや取引手数料がトレード損益に与える影響は大きくなります。特にEAを用いた自動売買では取引回数は多くなる傾向にありますので、可能な限りスプレッドが狭く、取引手数料が低い環境でトレードすることが非常に大切です。
塵も積もれば山となりますので、時間が経つと大きな差になります。
最も低コストな取引環境について以下のページで検証していますので、参考にしてみてください。
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