Storm_ED(EA)-評判・レビュー
- 逆張り朝スキャ系EA
- 利益確定10pips以内、最大ストップロス80pips
- 高い勝率で大き目の損失のカバーを狙うタイプ
Storm_ED(EA)の基本情報
価格 | ¥15,000(税込) |
時間足 | M15 |
通貨ペア | EUR/USD |
取引スタイル | スキャルピング |
開発者 | ねこ博士 |
同開発者の他のEAレビュー | 粉雪 Pips_miner_EA Morning_M15_USDJPY EA_final_max_w_mix 吹雪 STAR_CHF Final_Boost_CHFJPY |
販売サイト | GOGOJUN |
端末 | MT4 |
開発者であるねこ博士のEAはトレンドを意識したものの多数ありますが、こちらはトレンドとは関係なく、日本時間の早朝のレンジ相場を狙って逆張りエントリーするタイプのEAになります。
収益性・ドローダウンの評価
■2020/4/17時点
日付 | 金額 | |
運用開始 | 2019/12/13 | 初期残高:¥1,000,000 |
残高 | 2020/4/17 | 現在残高:¥1,046,915 |
運用ロットサイズ | 【固定】0.1ロット | |
期間 | 4ヶ月 | |
合計収益 | +¥46,915 | |
合計収益率 | +4.7% | |
月間利率(複利) | +1.2% | |
月間利率(単利) | +1.2% | |
最大ドローダウン | 対初期残高1.3% | |
勝率 | 98.9% | |
総取引数 | 94回 |
※初期残高100万円、固定ロット運用における最大ドローダウン値は12,925円であり、初期残高に対するドローダウン値は1.29%となります。
フォワードテスト開始からまだ時間が経過していませんが、現時点ではドローダウンも小さく、トータルで利益が出ています。
勝率が100%近い値になっている点については、もちろんエントリーポイントが優れているということも要因として挙げられますが、ロスカットせずに相場が利益が出る状態まで戻るのを待つ傾向にあるためです。
したがって、エントリーとは相場が逆方向に動き続けると一度で大き目の損失を被る可能子がある点については認識が必要です。
取引分析-エントリー
冒頭で説明したとおり、日本時間で早朝のレンジ相場を狙って逆張りでエントリーしていきます。
日本時間(GMT+9)で5時~7時台あたり、サーバー時間(GMT+2/3)で22時~1時台あたりは小刻みなレンジ相場になりやすいので、その特性を生かしたトレードと言えます。
以下のMT4取引履歴チャートではトレンドの方向とは関係なく、細かく売りと買いを繰り返している様子が分かります。
■EURUSD 1時間足 白=BUY 赤=SELL
トレンドの方向にフィルターをかければ、エントリーの精度は上がるかもしれませんが、その分エントリー頻度は下がりますので、一概にトレンド方向にトレードするのが良いことだとは言えません。
また、最大3ポジションまで追加エントリーするという特徴もあります。
以下のMT4取引チャートではエントリーとは価格が逆行した場合に、3つのポジションを保有してそれぞれが含み益が出る状態まで待ってからポジションをクローズしている様子が分かります。
■EURUSD 15分足 白=BUY 赤=SELL
追加ポジションのロットサイズが上がる訳ではなく、またポジション数も3つまでに限定されていますので、グリッドトレードやマーチンゲール的手法を意図したものではないかと思います。
朝スキャEAはトレード頻度や値幅が小さいため、利益率を上げるためにこのような設計がされているのもと思います。ただし、追加ポジションは利益率を高める代わりに、損失も大きくする可能性がある点は認識が必要です。
取引分析-エクジット
利益確定およびロスカットともに内部ロジックがメンイとなります。
利益確定に関しては最大でも10pipsとなっていますので、全ての勝ちトレードは10pips以内ということになります。スキャルピングEAのなかでも値幅は小さい部類に入るかと思います。
一方でフォワードテストで発生している最大のストップロスは80pipsとなります。
以下のMT4取引履歴チャートではひときわ大きなロスカットが発生していることが分かります。
すなわち負けたときは10回分以上の勝ちトレードを1度の負けで吹き飛ばすということです。
■EURUSD 30分足 白=BUY 赤=SELL
いわいるコツコツドカン型(コツコツ利益を積み上げてドカンと負ける)のEAと言えるかもしれませんが、それ自体が悪い訳ではありません。
90%以上の高い勝率でトータルで勝ちに持ち込むタイプのEAであり、現時点ではトータルで利益が出ています。
ただし、一度に大きな負けが発生する可能性については認識が必要です。
取引分析-取引頻度
1日に約1回はエントリーしている計算になります。
ただ、3つのポジションを同時に持つことを一連トレードと考えると、2~3日に1回トレードをするという認識で良いかと思います。
フォワードテスト環境
White Bear Z USDJPYのフォワードテスト環境は「FOREX EXCHANGE株式会社」となります。
デモ口座とリアル口座は取引環境が異なります。値動き自体は同じに見えてもスリッページなど約定に関する環境は異なるので、同じEAをデモ口座とリアル口座で同時に動かしても得られる結果が異なります。(良い方にも悪い方にも結果がブレます)
特に値幅の小さい朝スキャEAに関してはデモ口座とリアル口座の違いに出やすいという性質があります。
日本時間の早朝は相場流動性が低いためスプレッドが広がりやすく、スリッページも発生しやすくなっています。
したがって、デモ口座でのフォワードテストとリアル口座での結果に、良くも悪くも差が出る可能性がある点については認識が必要かと思います。
バックテストの結果
稼働期間 | 2005/1/2~ | 2019/9/9 |
176ヶ月 | ||
初期証拠金 | 10,000 | |
運用ロットサイズ | 【固定】0.1ロット | |
最終残高 | 29,958 | |
合計収益 | 19,958 | |
合計収益率 | 299.6% | |
平均月利(複利) | 0.6% | |
平均月利(単利) | 1.1% | |
最大ドローダウン(相対) | 6.9% | |
最大ドローダウン(金額) | 1,192 | 対初期残高11.9% |
プロフィットファクタ | 1.83 | |
勝率 | 95.6% | |
総取引数 | 7234回 |
Storm_EDの場合はバックテストとフォワードテストの結果や取引に大きな差はないので参考にして良いかと思います。
ただし、流動性の低い市場で稼働することになる朝スキャEAは、バックテストの結果に関してもリアル口座での稼働結果と差が出る可能性は認識しておいた方が良いと思います。
Storm_ED(EA)のまとめ
一度に大きな損失が発生することがあるものの、高い勝率でコツコツ小さな利益を積み上げてトータルで勝ちを狙うタイプのEAです。
現時点ではトータルで利益が出ているので利用を検討しても良いかもしれまえんが、一度に大きな損失が発生することと、リアル口座での結果はバックテストやデモ口座でのフォワードテストとズレる可能性がある点を認識した上で利用されることをおすすめします。
スプレッド&取引手数料で損しない。一番お得な取引環境とは
裁量トレードにしろ、EAを利用した自動売買にしろ、取引回数が多くなるほどスプレッドや取引手数料がトレード損益に与える影響は大きくなります。特にEAを用いた自動売買では取引回数は多くなる傾向にありますので、可能な限りスプレッドが狭く、取引手数料が低い環境でトレードすることが非常に大切です。
塵も積もれば山となりますので、時間が経つと大きな差になります。
最も低コストな取引環境について以下のページで検証していますので、参考にしてみてください。
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