Sentinel(EA)- 評判・レビュー
- トレンドフォローのデイトレード系EA
- 決済値幅はケースにより様々
- バックテストの期間が短いのが少々気がかり
Sentinel(EA)の基本情報
SentinelはUSDJPYの1ペアで稼働するトレンドフォロー型のEAです。フォワードテストの収益率が高くなっていますが、こちらは大き目のロットサイズで複利運用されていることが要因となります。
価格 | ¥30,000(税込) |
時間足 | M15 |
通貨ペア | USD/JPY |
取引スタイル | スキャルピング |
開発者 | Wealth Tech Systems株式会社 |
同開発者の他のEAレビュー | – |
販売サイト | GOGOJUN |
端末 | MT4 |
収益性・ドローダウンの評価
■2020/3/17時点
日付 | 金額 | |
運用開始 | 2018/10/8 | 初期残高:¥1,000,000 |
残高 | 2020/3/17 | 現在残高:¥2,203,213 |
運用ロットサイズ | 残高に応じた変動ロット運用(1.54ロット~) | |
期間 | 17ヶ月 | |
合計収益 | +¥1,203,213 | |
合計収益率 | +120.3% | |
月間利率(複利) | +4.8% | |
月間利率(単利) | 変動ロット運用のため表示なし | |
最大ドローダウン | 25.5% | |
勝率 | 68.6% | |
総取引数 | 223回 |
※初期残高100万円、固定ロット運用における最大ドローダウン値は332,566円であり、初期残高に対するドローダウン値は33.3%となります。
フォワードテストでは残高が増えるにつれてロットサイズを上げてトレードしています。つまり複利運用されています。
複利運用ベースで稼働歴が1年半近くあり、平均月利(複利)4%台、最大ドローダウン33%は良い結果が出ていると言って良いでしょう。
ただ、フォワードテスト以上にロットサイズを上げるのは少々危険かと思いますので、ロットサイズは大きくてもフォワードテスト通りの比率にした方が良いかと思います。
取引分析-エントリー
Sentinelはトレンドフォロー型のEAであり、トレンドの方向にエントリーしていきます。
以下のMT4取引履歴チャートではトレンドの方向にポジションをオープンしていること分かります。
■USDJPY 1時間足 白=BUY 赤=SELL
完全に順張りでエントリーする訳ではなく、価格の戻り(リトレースメント)を待ってエントリーしていきます。つまりトレンドフォローの押し目買いです。
■USDJPY 30分足 白=BUY 赤=SELL
取引分析-決済値幅
Sentinelのエクジットはほとんどが内部ロジックメンイとなります。
内部ロジックによってポジションをクローズするEAの方が一般的であり、大体の値幅が決まっているものも多いですが、Sentinelは値幅がバラバラです。
利益確定やロスカットが10pips以内で入ることもあれば、50pips程度で入ることもあります。
大き目のロスカットが入るケースもありますが、その代わり大きく勝つケースもありますので、コツコツドカン(コツコツ積み上げた利益を1回の負けで吹き飛ばす)型のEAではありません。
取引分析-取引頻度
17ヶ月の運用で取引回数は223回となっています。すなわち1ヶ月あたり13回ですので、2日1回くらいのペースで取引が行われる計算になります。
取引頻度が少なく感じるかもしれませんが、その分決済値幅も比較的大きいので特に問題ではないかと思います。
フォワードテスト環境
Sentinelのフォワードテスト環境は「外為ファイネストデモ口座」となります。
デモ口座とリアル口座は取引環境が異なります。値動き自体は同じに見えてもスリッページなど約定に関する環境は異なるので、同じEAをデモ口座とリアル口座で同時に動かしても得られる結果が異なります。
Sentinelの場合は決済値幅が比較的広いので、そこまで大きな影響はないかと思われますが、デモ口座でのフォワードテストとリアル口座での結果にズレが生じる可能性については認識が必要です。
バックテストの結果
稼働期間 | 2015/1/2~ | 2018/10/2 |
45ヶ月 | ||
初期証拠金 | 1,000,000 | |
運用ロットサイズ | 【固定】1.0ロット | |
最終残高 | 4,604,560 | |
合計収益 | 3,604,560 | |
合計収益率 | 460.5% | |
平均月利(複利) | 3.5% | |
平均月利(単利) | 8.0% | |
最大ドローダウン(相対) | 19.0% | |
最大ドローダウン(金額) | 215,140 | 対初期残高21.5% |
プロフィットファクタ | 1.64 | |
勝率 | 69.0% | |
総取引数 | 680回 |
したがってバックテストの結果のみを妄信して、リアル口座で稼働させるのは危険であり、あくまで参考情報として活用するというスタンスが良いと思います。
フォワードテストでは残高100万円にたいして1.54ロットスタートの複利運用となっていますが、バックテストでは固定1.0ロットの運用となっています。
バックテストの方がロット数は少ないですが、良い結果が出ています。
Sentinelのバックテストの結果は、実施期間が45ヶ月間(4年弱)と短くなっている点が少々気になります。もう少し長い期間のバックテストの結果を示してほしいというのが正直なところです。
Sentinel-まとめ
エントリースタイルとしては、よくあるトレンドフォローの押し目買いです。
Sentinelの特徴を挙げるとすると、利益確定・ロスカットともに決済値幅の範囲が広く、ケースによってバラバラであるという点です。
これが良いかどうかは結果を見て判断するしかないですが、利益確定とロスカットの値幅に大きな差はないためコツコツドカン型のEAではありません。大きく勝つこともあれば、大きく負けることもあります。
不安要素としてはバックテストの期間が少々短いことでしょうか。
スプレッド&取引手数料で損しない。一番お得な取引環境とは
裁量トレードにしろ、EAを利用した自動売買にしろ、取引回数が多くなるほどスプレッドや取引手数料がトレード損益に与える影響は大きくなります。特にEAを用いた自動売買では取引回数は多くなる傾向にありますので、可能な限りスプレッドが狭く、取引手数料が低い環境でトレードすることが非常に大切です。
塵も積もれば山となりますので、時間が経つと大きな差になります。
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