【詐欺警報!】RoFx(EA)のレビューと検証
RoFxの基本情報
RoFxは最近注目を集めているアカウントマネジメントサービスです。
EAを購入することはできず、コピートレードを利用することもできません。
利用するには、RoFxに登録して、彼らに資金を入金する必要があります。
入金額の大きさに応じて、トレードの損益が自分のアカウントに反映される仕組みになっています。
利用料金はパフォーマンスフィーであり、利益のうちの一定の割合がRoFxの取り分になります。
収益性・ドローダウンの評価
稼働環境:Ester(リアル口座)
稼働開始:2018/8/1
(2020/10/17時点) | 日付 | 金額 |
運用開始 | 2018/8/1 | 初期残高:$10,000,000 |
残高 | 2020/10/18 | 現在残高:$81,167,181 |
期間 | 26ヶ月 | |
合計収益 | +$71,167,181 | |
合計収益率 | +711.7% | |
月間利率(複利) | +8.4% | |
最大ドローダウン | 0.35% | |
勝率 | 81.0% | |
総取引数 | 223678回 |
収益曲線は全く凹みがなく美しい形になっています。
特にドローダウンが1%未満というのは、驚きです。
この結果だけ見ると誰でもこのシステムを利用してみたいと思うのではないでしょうか。
しかし、この結果だけ見て飛びつくのは危険ですので注意してください。
RoFxの取引手法の分析
エントリーとエクジット
RoFXはグリニッジ標準時(GMT±0)で0時から12時の間のトレードをするという特徴があります。
0時からポジションをオープンし始めて、大量のポジションを保有します。
1日にオープンするポジションはなんと350~450個程度であり、非常に多いです。
これほど多くのポジションを持つシステムを見たことがありません。
以下はRoFxの取引履歴をMT4チャートにプロットしたものです。
1分足のチャートでもポジションで埋め尽くされていることから、いかに大量にエントリーしているかがお分かりいただけるかと思います。
■EURUSD 1分足 白=BUY 赤=SELL
売りと買いどちらか一方のみのポジションを持つ訳ではなく、どちらのポジションも同時に保有していることが分かります。
相場の動きをあらかじめ予想し、どちらか一方のポジションの方を多く持つことで利益を出しています。
1時間足で長期的な取引履歴を表示すると以下のようになります。
■EURUSD 1時間足 白=BUY 赤=SELL
上の取引履歴画像では4つほどポジションの塊ができていることが分かります。
これは0時から12時の間に全てのトレードが完結していることを意味しています。つまり、このシステムは1日以上ポジションをホールドし続けることはありません。
全て半日以内にポジションをクローズさせます。
取引頻度と対象通貨ペア
トレード対象の通貨ペアはEUDUSDとGBPUSDの2種類となっています。
毎日欠かさずにトレードします。トレードをしない日はありません。
すでに説明したとおり取引回数は非常に多く、1日平均の取引回数は430回となっています。
RoFx側の取引手法に関する説明
本当かどうか分かりませんが、RoFXのホームページでは取引手法について以下のように説明が記載されています。
- 一目均衡チャートにAI技術を適用してトレードしている。またエリオット波動の理論も利用している。
- 自己学習(self-learning)により、トレードを行っている。
これらは、あくまでRoFx側の説明ですので、実際のところどうなのかは知りません。
RoFxの利用方法と条件
RoFxを利用するには、RoFXに入金する必要があります。
FXのファンドマネジメントサービスは通常、FXブローカーのアカウントに入金するパターンが主流になりますが、RoFX自体に入金することになります。
パフォーマンスフィー
RoFXの利用料はパフォーマンスフィーになります。
トレードによって得られた利益のうち一部はトレーダーとに配分され、残りはRoFxへパフォーマンスフィーとしてて配分されます。
出資者とRoFxへの利益の分配比率は下表のとおりとなります。
残高(USD) | トレード期間 (trading days) |
出資者の利益 (%) |
RoFXへの利益 (%) |
|
Advanced Compound Easy start | 5,000 – 10,000 | 190 | 60% | 40% |
Advanced Compound Moneymaker | 10,000 – 50,000 | 190 | 75% | 25% |
Advanced Compound Gold | 50,000 – 100,000 | 190 | 85% | 15% |
Advanced Compound VIP | 100,000 – UNLIMITED | 190 | 95% | 5% |
Trial | 1,000 – 5,000 | 30 | 40% | 60% |
Easy start | 5,000 – 10,000 | 70 | 50% | 50% |
Moneymaker | 10,000 – 50,000 | 270 | 65% | 35% |
Gold | 50,000 – 100,000 | 270 | 75% | 25% |
VIP | 100,000 – UNLIMITED | 270 | 85% | 15% |
NO LOCK Trial | 1,000 – 5,000 | 期間縛りなし | 35% | 65% |
NO LOCK Easy start | 5,000 – 10,000 | 期間縛りなし | 45% | 55% |
NO LOCK Moneymaker | 10,000 – 50,000 | 期間縛りなし | 60% | 40% |
NO LOCK Gold | 50,000 – 100,000 | 期間縛りなし | 70% | 30% |
NO LOCK VIP | 100,000 – UNLIMITED | 期間縛りなし | 80% | 20% |
- 最少入金額は1000USD以上
- 入金額(残高)が大きいほど、出資者への分配利益は大きくなる。逆に入金額(残高)が少ない場合と、半分以上がRoFxの利益になる。
- トレード期間が設定されており、トレード期間が終了するまで出資者は出金することができない。トレード期間が短いプランを選ぶほど、出資者への利益配分は少なくなる。(トレード期間の縛りがないプランもあるが、出資者への利益配分は最も小さい。)
なお、アカウントの通貨はUSD、EUR、BTCの3種類から選択できるが、どれを選んでも特に大差はありません。
入金方法
入金方法は以下の3種類から選択することができます。
- クレジットカード
- 銀行入金
- ビットコイン
損失のカバー
RoFxのホームページには「トレードで損失が発生したとしても、出資者が損をしないようにRoFxの資金で損失を補填する」と記載されています。
この言葉を信じるのであれば、RoFXが破綻しない限り、トレーダーは損をすることはありません。
RoFxは詐欺なのか?詐欺的要素を検証
RoFxは投資を謳って資金を集めるものの、実際にはトレードは行われていないという、詐欺的なスキームに該当する可能性があります。
RoFxは詐欺かどうか明確なことは我々には分かりません。
しかし、以下の点を考慮すると、我々は詐欺を疑うべきだと思います。
(1)得体の知れないブローカーにおける結果である
RoFxがmyfxbookへの公開アカウントとして利用しているのは「Ester」という聞いたことも無いブローカーです。
なぜこのような得体の知れないマイナーなブローカーを利用しているのでしょうか?
もしかすると、取引履歴を捏造している可能性もあります。
他のメジャーなブローカーにおいて複数の結果が公開されているなら、少しは信頼性は上がります。
しかし、このブローカーの結果だけで、信頼できるものではありません。
(2)出資者の資金を運用しているアカウントが公開されていない
Myfxbookにトレード結果が公開されていますが、このアカウントはあくまで公開用のアカウントです。このアカウントに出資者の入金が追加されて、運用されている訳ではありません。
以下は残高の推移を示したグラフですが、残高の増減はトレードの損益のみであり、出資者の入出金が無いことが分かります。
出資者の入金額は、別のアカウントで運用されているとRoFxは主張していますが、本当に運用されているかどうか定かではありません。
もし、出資者の資金を本当に運用しているのなら、そちらのアカウントを公開すべきです。
彼らは本当にトレードをしているのでしょうか?
(3)損失の補填が逆にあやしい
既に説明した通り、FoFXは、もしトレードで損失が発生したとしても、RoFxが損失を補填して出資者が損をしないようにしてくれるようです。
実際に出資者の全資金をトレードで運用をしていて、仮に大きなドローダウンが発生した場合、その損失を補填することは決して簡単ではありません。
なぜ、RoFxはこんな約束をできるのでしょうか?
もしかすると、出資者の資金は実際には運用されておらず、トレードで損をすることがないからこんな約束ができるのかもしれません。
「損失が発生しない」という甘い言葉に惑わされてはいけません。
(4)オフィスの情報が胡散くさい
RoFxはイギリス、アメリカ、香港にオフィスを構えているようですが、はっきり言って嘘くさいです。
規模の大きさをアピールして、出資者を安心させようとしているものと思われます。
そもそも、リスクの高い金融商品を提供する業者の事務所を、金融規制の厳しい米国に設置することができるのでしょうか?
写真では立派なビルが映っていますが、これらの事務所の実態があるかどうか分かりません。
(5)PR動画が胡散くさい
RoFxは以下のPR動画を公開していますが、はっきり言って胡散臭すぎます。
このようなPR動画の内容を信じるのは危険です。
RoFxのまとめ
Myfxbookでの結果は非常に魅力的です。
全くドローダウンが発生しておらず、収益率も素晴らしい。
この結果を見ると誰でも興味を持ち、利用してみたいと思うはずです。
しかしながら、冷静に考えて投資詐欺の可能性を疑わずにはいられません。
私はRoFxの利用をおすすすめすることはできません。
ただ、詐欺だと断定することはできないので、既に説明した詐欺の可能性を理解しているのであれば利用してみると良いでしょう。
スプレッド&取引手数料で損しない。一番お得な取引環境とは
裁量トレードにしろ、EAを利用した自動売買にしろ、取引回数が多くなるほどスプレッドや取引手数料がトレード損益に与える影響は大きくなります。特にEAを用いた自動売買では取引回数は多くなる傾向にありますので、可能な限りスプレッドが狭く、取引手数料が低い環境でトレードすることが非常に大切です。
塵も積もれば山となりますので、時間が経つと大きな差になります。
最も低コストな取引環境について以下のページで検証していますので、参考にしてみてください。
↓ 知らないと100%損!トレードコスト(スプレッド&取引手数料)を大幅に圧縮する方法 ↓
