Rhino_USDJPY (EA)- 評判・レビュー
- トレンドフォローのデイトレード系EA
- 比較的細かくロスカットを入れるタイプのEA
- レンジ相場に弱い
Rhino_USDJPYの基本情報
価格 | ¥22,800(税込) |
時間足 | H1 |
通貨ペア | USD/JPY |
取引スタイル | デイトレード |
開発者 | micco |
販売サイト | GOGOJUN |
端末 | MT4 |
なお同一開発者によりCradleというEAも販売されていますが、こちらの対応通貨ペアはEUR/JPYとなっています。トレードロジックとしては同系統のEAになります。
収益性・ドローダウンの評価
運用開始 | 2019/9/2 | 初期残高:¥1,000,000 |
残高 | 2020/2/24 | 現在残高:¥1,005,290 |
期間 | 5ヶ月 | |
合計収益 | +¥5,290 | |
合計収益率 | +0.5% | |
月間利率(複利) | +0.1% | |
最大ドローダウン | 14.7% | |
勝率 | 43.1% | |
総取引数 | 65回 |
勝率は50%を下回っており、他のEAより勝率は低い値になっていますがそれ自体は特に悪いことではありません。逆にいうと比較的細かくロスカットを入れながら稼働するタイプのEAであることがうかがえます。
取引分析-エントリーポイント
Rhino_USDJPYは基本的にはトレンドフォロータイプのEAになります。
以下のMT4取引チャートでは、下落トレンドでは売りポジション、上昇トレンドでは買いポジションを持っているのが分かります。
■USDJPY 30分足 白=BUY 赤=SELL
スキャルピングEAではなく、トレードしない時は1週間ほどポジションを持たないときもあるので、取引回数としてはそこまで多くはありませんが、時期によっては連続してポジションを持つことが多いのが特徴です。
連続してポジションを持つことが多いのは、トレンド発生の判定が比較的早くに行われることが要因かと思います。
以下のMT4取引チャートでは、トレンドの1波目~2波目などの比較的早い段階でエントリーしていることがお分かりいただけるかと思います。
■USDJPY 1時間足 白=BUY 赤=SELL
トレンド判定が早いというのは、それ自体が良いことでも、悪いことでもありません。
トレンドの初動に乗ることができますので、うまくいけば利が乗ったトレードになるという長所もありますが、レンジ相場に巻き込まれてロスカットが頻発しやすいという短所があります。
以下のMT4取引チャートでは、レンジ相場のピーク付近でポジションをオープンして、ロスカットが連続で発生している場面です。
■USDJPY 1時間足 白=BUY 赤=SELL
取引分析-エクジット
ポジションがトレンドに乗って含み益が出れば、15~20pips程度で利益確定することが多いです。
一方でロスカットは10pipsの含み損ですぐにロスカットを入れることもあれば、30pipsほどの含み損は許容しながら、価格の戻りを待ちブレイクイーブン気味のポジションをクローズすることもあります。
以下のMT4取引履歴チャートでは売りポジションを持った後に価格が30pipsほど上昇しましたが、ロスカットを入れずに堪え、最後はエントリーポイント付近で決済しています。
■USDJPY 30分足 白=BUY 赤=SELL
このようにポジションをホールドすることもありますが、割合としては10~20pipsほどでロスカットを入れる割合の方が多いです。
利益確定幅よりもロスカット幅を2~3倍にする代わりに、高い勝率によってトータルで利益を出すタイプのEAの方が圧倒的に多いなか、Rhino_USDJPYは勝率は少々低くてもロスカット幅を小さくして、利益を出すタイプのEAと言えるでしょう。(バックテストの勝率は60%弱です)
どちらが優れているという訳ではなく、バランスが重要になります。
Rhino_USDJPYはトレンドの判定が比較的早いので、ロスカット幅を縮める代わりに利を伸ばすトレードの方が合っているかと思います。
人の目で見ると、トレンドの比較的早い段階でエントリーする分、もう少し利益確定幅を伸ばしたいような気もしますが、バックテストに裏付けられたロジックかと思いますので、明確なことは言えません。
(なおRhino_USDJPYはパラメータ設定で利益確定幅を重視するモードと、勝率を重視するモードを切り替えることができますが、バックテストの結果はそこまで変わりはありません。)
取引分析-トレード頻度
Rhino_USDJPYの取引頻度は平均すると2日に1回程度となります。
1日に複数回エントリーすることもありますが、1週間単位でエントリーしない時もあります。
長期足などでフィルターなどがかかっている可能性も考えられます。
フォワードテスト環境
Rhino_USDJPYのフォワードテスト環境はOANDA JAPANデモ口座」となります。
デモ口座とリアル口座は取引環境が異なります。値動き自体は同じに見えてもスリッページなど約定に関する環境は異なるので、同じEAをデモ口座とリアル口座で同時に動かしても得られる結果が異なります。
Rhino_USDJPYは10pips以内の値幅を狙うようなスキャルピングEAではないため、そこまでデモ口座とリアル口座の違いはないかと思いますが、デモ口座でのフォワードと結果が異なるかもしれない点については認識が必要です。
なお、Rhino_USDJPY はリアル口座に関してもmyfxbookに結果が公開されています。
Axioryのリアル口座稼働していますが、今のところ損益の反映がうまくいっていないように見えますので、まだ参考にしない方が良いかと思われます。
リアル口座での結果を公開する姿勢は良心的と言えます。
バックテストの結果
「プロフィットモード」と「勝率モード」をパラメータ設定で切り替えることができるようですが、バックテストの結果はそこまで変わりません。
参考として利益が多く出ている「プロフィットモード」の方のバックテスト結果を以下に掲載します。
稼働期間 | 2006/8/1~ | 2019/7/31 |
155ヶ月 | ||
初期証拠金 | 10,000 | |
最終残高 | 16,474 | |
合計収益 | 6,474 | |
合計収益率 | 164.7% | |
平均月利(複利) | 0.3% | |
最大ドローダウン | 3.3% | |
プロフィットファクタ | 1.33 | |
勝率 | 59.4% | |
総取引数 | 2362回 |
フォワードテストの結果も参考にしながら、ロットサイズを上げてトレードしてみても良いかもしれません。
Rhino_USDJPYのまとめ
トレンドフォローで比較的細かくロスカットを入れるタイプのEAとなります。
1回の負けの影響は小さく抑えることができますので、コツコツ積み上げた利益を1回の利益で吹き飛ばすようなことはありません。しかしながら逆にロスカットが発生しやすいという特徴もあり、レンジ相場に巻き込まれると損切が多く発生します。
現時点ではバックテストの勝率よりもフォワードテストの勝率が低くなっています。バックテストはあくまでバックテストですので完全に信用できるものではありませんが、フォワードテストがバックテストの勝率に近づき収益率が改善してくれば、利用する価値はあるかと思います。
ただ現状では期待できる利益率が低いので、魅力に感じる人は少ないように思います。
スプレッド&取引手数料で損しない。一番お得な取引環境とは
裁量トレードにしろ、EAを利用した自動売買にしろ、取引回数が多くなるほどスプレッドや取引手数料がトレード損益に与える影響は大きくなります。特にEAを用いた自動売買では取引回数は多くなる傾向にありますので、可能な限りスプレッドが狭く、取引手数料が低い環境でトレードすることが非常に大切です。
塵も積もれば山となりますので、時間が経つと大きな差になります。
最も低コストな取引環境について以下のページで検証していますので、参考にしてみてください。
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