FXプライムbyGMO – 評判・レビュー
FXプライムbyGMOの特徴
FXプライムbyGMO(以下FXプライム)はGMOインターネットグループに属していますが、GMOクリック証券とは全く別のサービスになります。
元々は伊藤忠商事の子会社「FXプライム」として2003年より運営を開始し、2012年にGMOによって買収され現在に至ります。
FXプライムの特徴は約定率100%、スリッページなしを掲げており約定力が高いことです。スキャルピングが可能であり、滑りにくい環境でスキャルピングしたいトレーダーから多く利用されています。
一方で、スプレッドは比較的広く、10,000通貨未満は取引手数料がかかるなど初心者向けではありません。
一定の経験があり、約定力を重視する方にとっては需要の高いFX業者になります。
FXプライムのスプレッド
FXプライムでは約定力を重視する代わりにスプレッドは広く設定されています。各業者の標準値よりもスプレッドは約2倍になっています。
米ドル円(USDJPY):0.6銭
ユーロ米ドル(EURUSD):0.6pips
ユーロ円(EURJPY):0.9銭
ポンド円(GBPJPY):1.8銭
豪ドル円(AUDJPY)1.3銭
NZドル円(NZDJPY)2.0銭
約定率100%、スリッページなし
FXプライムは「約定率100%、スリッページなし」を掲げており約定力が高いことが特徴です。
2019年3月に矢野経済研究所が実施した調査では重要経済発表時でも約定拒否0件(約定率100%)、スリッページ発生件数0件(スリッページ発生率0%)となっています。
あくまで限られた期間での調査であり、必ずスリッページが発生しないという訳ではありませんが、他の業者に比べて約定力はかなり高いと言って良いでしょう。
なお、マネーパートナーズについても約定率に優れた業者となっています。
スキャルピング可
FXプライムでは超短期間で売買を繰り返すスキャルピングが可能となっています。
小さな利幅を狙うスキャルピングでは約定拒否や大きなスリッページが命取りになりますが、FXプライムは約定力に優れているという点ではスキャルピングに向いている業者と言えます。
スプレッドに関しては他の業者に比べて広いですが、スプレッドよりも約定力を重視するトレーダーも多く存在します。
10,000通貨未満の取引に取引手数料がかかる
FXプライムの最少取引単位は1000通貨~可となっています。
ただし、10,000通貨未満の取引では片道3銭(往復6銭)の取引手数料が発生します。
1000通貨の取引で60円の手数料が発生するのは非常に大きなインパクトがあります。
Pips換算すると6pipsになります。こんなに高い水準の取引手数料を取る業者は見たことがありません。
10,000通貨未満で取引するメリットは全くないので、10,000通貨以上で取引する場合のみFXプライムを利用するようにした方が良いでしょう。
したがって、取引経験のない初心者にとってはハードルが高い業者ということになります。
システムトレードが可能
「システムトレード ちょいトレFX」と呼ばれるサービスを提供しており、簡単なシステムトレードが可能となっています。
複雑なプログラミングは一切不要で各種インジケータを組み合わせてトレードロジックを作成するものになります。
システムトレードはほったらかしでも売買してくれるためイメージは良いですが、複雑なプログラミングを施したロジックであっても勝てるシステムというのはなかなかありません。
複雑なプログラミングがされているから優れているという訳でないですが、単純なロジックで長期的に勝てるほどシステムトレードは甘くはありません。そもそも相場において聖杯と言えるようなインジケータなど存在しません。
利用するにしても相場の状況を踏まえてシステムを稼働させたり、止めたりと裁量判断を交えることが必要になってくるかと思います。
また、自動売買やバックテストではMT4が世界標準になりますので、機能としては評価できますが大きなメリットとは言い難いのが現状です。
取引ツール
■パソコン
⇒ハイスピード注文(インストール版)
⇒WEB PCブラウザ版
■モバイル
⇒PRIMEアプリS(iOS/Android)
⇒WEBモバイルブラウザ版
ハイスピード注文はその名のとおり抜群のスピードで連続注文ができるなど、スキャルピングに適した取引ツールとなっています。
サポート体制
電話で平日午前9時~午後5時の間でサポートを受けることが可能です。
またメールでの問い合わせも可能となっています。
国内FX業者固有のリスク
■DD方式で不透明さが残る取引環境
国内FX業者の注文決済方式は基本的にDD(ディーリングディスク方式)となります。
DD方式ではトレーダーの注文をマーケットに流さないことがあるため「約定遅延・拒否」「不当なスリッページ」「不当なレートずらし」などを行う動機がある環境となります。全て業者がそうとは言えませんが、実際に事例が多々報告されています。
■追証あり(借金リスクあり)
トレードにおける最大のリスクは残高がマイナスになるような損失を被り、借金を抱えることです。
国内FX業者は法規制によりトレーダーのマイナス残高を補填できません。つまりトレーダーは借金を抱えるリスクがあります。
■25倍のレバレッジ制限
国内FX業者は規制により25倍のレバレッジしか提供できません。レバレッジが高いこと自体が危険と批判されますがそれは間違いで、リスク管理の問題です。柔軟な取引という点ではレバレッジが高い方がドローダウンに耐えることができるので有利と言えます。
■海外FX業者との違い
上に挙げた国内業者と比較して海外業者では以下のようになっています。
- NDD(ノーディーリングディスク)のクリーンな決済環境が主流
- 顧客のマイナス残高を補填する0カット(借金リスクなし)が主流
- レバレッジは最大200倍~1000倍が一般的
- 完全日本語対応/日本人スタッフによる手厚いサポートがある業者が多い
国内業者のスプレッドは狭いですが、DD方式だからこそ実現できるものであり、特にメリットとは言い難いです。
取引プラットフォームやボーナスの面でも総合的には海外業者の方が優れているのが現状です。
全額信託保全
FXプライムへ預け入れたトレーダーの証拠金は、みずほ信託銀行によって信託保全されています。
可能性は低いですがFXプライムの運営会社が倒産した場合には、トレーダーの資金は全額返済されますので万が一の事を考えると安心です。
(国内FX業者は全額信託保全が義務付けられています)
スプレッド&取引手数料で損しない。一番お得な取引環境とは
裁量トレードにしろ、EAを利用した自動売買にしろ、取引回数が多くなるほどスプレッドや取引手数料がトレード損益に与える影響は大きくなります。特にEAを用いた自動売買では取引回数は多くなる傾向にありますので、可能な限りスプレッドが狭く、取引手数料が低い環境でトレードすることが非常に大切です。
塵も積もれば山となりますので、時間が経つと大きな差になります。
最も低コストな取引環境について以下のページで検証していますので、参考にしてみてください。
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