NightProfit 2 (StarTrade) & (AUTOTRADE by myfxbook) のレビューと検証
NightProfitの収益性/ドローダウン
稼働環境:IC Markets(リアル口座)
(2020/10/16時点)
日付 | |
運用開始 | 2015/12/1 |
期間 | 58ヶ月 |
合計収益率 | +443.6% |
月間利率(複利) | +2.9% |
最大ドローダウン | 25.3% |
勝率 | 72.0% |
総取引数 | 3576回 |
2019年12月~2020年5月ごろまでドローダウン期がありましたが、その後は調子を取り戻しつつあります。
収益率はさほど高くありませんが、今のところトータルで利益が出ています。
また、最大ドローダウンも約25%と比較的小さい値に収まっています。
NightProfitのトレード手法の分析
エントリー
GMT+2/3で22時~1時ごろの時間帯に短期逆張りでエントリーします。
以下のMT4取引履歴チャートでは、短期逆張りでエントリーしている様子が分かります。
また取引頻度が比較的多いこともお分かりいただけるかと思います。
■EURAUD 30分足 白=BUY 赤=SELL
逆張りでエントリーするため、トレンド相場では負ける傾向にあります。
以下の画像では上昇トレンドにおいて、売りエントリーを仕掛けて大き目のロスカットが発生している様子が分かります。
■EURAUD 30分足 白=BUY 赤=SELL
NightProfitがトレードをするアジアセッションはレンジ相場になりやすいという特徴があり、レンジ相場で逆張りして細かく利益を積み上げていきます。
利益確定pipsも小さいため、勝率が高くなります。
しかしながら、トレンド相場になれば大き目の損失が発生します。
エクジット
ほとんど場合が数分~2時間程度でポジションが決済されます。
利益確定は平均で約8pips、ロスカットは平均で約14pips程度です。これはあくまで平均値であり100pipsで利益確定することもあれば、100pipsでロスカットすることもあります。
ただし、利益確定よりもロスカットの方が大きいということは認識しておくべきでしょう。
通貨ペアと取引頻度
全ての通貨ペアで平均すると、1日に3回ほどエントリーしています。
取引頻度が高いシステムと言えるでしょう。
通貨ペア別の取引回数は下表のとおりとなります。
(2020/10/16時点)
Currency | Trades | Pips |
EURAUD | 654 | 2400.7pips |
GBPCAD | 626 | 2364.9pips |
GBPUSD | 320 | 320.8pips |
USDCAD | 302 | 537.4pips |
GBPAUD | 260 | -209.1pips |
USDJPY | 224 | 502.3pips |
AUDCAD | 199 | 576.2pips |
EURUSD | 182 | 203.6pips |
EURCAD | 179 | 442.4pips |
EURJPY | 144 | 59.2pips |
EURCHF | 139 | 259.4pips |
USDCHF | 124 | 379pips |
EURGBP | 105 | 328.5pips |
AUDUSD | 56 | 46.8pips |
GBPCHF | 21 | -55.4pips |
CADCHF | 20 | 14.6pips |
AUDCHF | 11 | -25.1pips |
CADJPY | 8 | 64.5pips |
NZDJPY | 2 | 42.7pips |
なかでも取引回数が多いのが、EURAUD、GBPCAD、GBPAUDなど比較的マイナーな通貨ペアとなっています。
NightProfitの利用方法
NightProfitを利用するにはEAの購入、もしくはコピートレードの2つの選択肢があります。
①EAの購入(NightProfit2)
EAを購入することができます。購入できるのはNightProfit2になります。
価格は約220USD。
こちらのフォワードテストも以前は公開されており、途中までは良い結果を残していましたが、2020年4月から不調に陥り、それ以降は結果が公開されていません。
以下は結果公開停止前までの結果です。2020年4月以降の結果がどうなっているのか、実際には分かりませんので注意してください。
②「AUTO TRADE」でのコピートレード
Myfxbookが提供している「AUTO TRADE」により、コピートレードが可能です。
「AUTO TRADE」経由でブローカーのアカウントを開設して、そのアカウントにトレードをコピーします。
システムトレードの利用料金はアカウントのスプレッドや手数料にマークアップ(上乗せ)される形式です。
コピートレードで注意すべきなのは、コピー注文の執行の遅れにより、開発者のアカウントと結果に差が出る可能性があることです。
NightProfitはわずかなpipsを狙ったスキャルピングEAであるため、開発者のアカウントとの差が大きくなる可能性があります。
また、NightProfitがトレードする時間帯(GMT+2/3で22時~1時ごろ)は、各ブローカーのスプレッドが広がり、スリッページが起きやすい時間帯でもあります。
利用するブローカーによっても、開発者が公開しているアカウントと差が大きくなる可能性があります。
NightProfitのまとめ
長期的なフォワードテストでトータルで利益が出ています。
しかしながら、以下の点を考慮すると、私は今の段階では利用する気になりません。
①収益率が高い訳ではない
②停滞期が長く、1年ほど残高が増えていない期間が続いている
③EAの購入版であるNightProfit2はmyfxbookでの結果公開が中止されており、不透明。
④スキャルピング系システムであり、EAにせよ、コピートレードにせよ公開結果とズレる可能性がある。
スプレッド&取引手数料で損しない。一番お得な取引環境とは
裁量トレードにしろ、EAを利用した自動売買にしろ、取引回数が多くなるほどスプレッドや取引手数料がトレード損益に与える影響は大きくなります。特にEAを用いた自動売買では取引回数は多くなる傾向にありますので、可能な限りスプレッドが狭く、取引手数料が低い環境でトレードすることが非常に大切です。
塵も積もれば山となりますので、時間が経つと大きな差になります。
最も低コストな取引環境について以下のページで検証していますので、参考にしてみてください。
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