NFront_GBPUSD_M15(EA) – 評判とレビュー
- トレンドフォローの押し目買いエントリー/li>
- 負けポジションを抱えて相場が一気に逆行した場合、ロスカットが大きくなる傾向あり
- フォワードテストはデモ口座
NFront_GBPUSD_M15の基本情報
価格 | ¥14,480(税込) |
時間足 | M15 |
通貨ペア | GBP/USD |
取引スタイル | スキャルピング~デイトレード |
開発者 | koz-kay |
販売サイト | GOGOJUN |
端末 | MT4 |
収益性・ドローダウンの評価
日付 | 金額 | |
運用開始 | 2019/10/7 | 初期残高:¥1,000,000 |
残高 | 2020/2/14 | 現在残高:¥1,080,675 |
期間 | 4ヶ月 | |
合計収益 | +¥80,675 | |
合計収益率 | +8.1% | |
月間利率(複利) | +2.0% | |
最大ドローダウン | 9.4% | |
勝率 | 75.0% | |
総取引数 | 184回 |
2020年2月初旬にやや大きめのドローダウンが発生している点が気になりますが、それ以外は順調に推移しています。ドローダウンと言っても10%程度という数値だけ見れば許容範囲かと思います。
取引分析-エントリー/エグジットと決済値幅
販売ページでも説明されているように、トレンドフォロー型のEAとなり、トレンドの方向に押し目を待ってからエントリーしていきます。
以下の取引履歴チャートでは下降トレンドの押し目でうまくエントリーしているのが分かります。
相場がポジションの方向に動けば、10pips程度で利益確定していきます。
■GBPUSD 15分足 白=BUY 赤=SELL
一方で相場がポジションとは逆方向に動いた場合に関しては、すぐにロスカットする訳ではなく、相場が戻るのを待つ傾向にあります。
■GBPUSD 15分足 白=BUY 赤=SELL
相場が戻れば若干の利益、もしくは損失が出た状態でポジションをクローズします。
相場がポジションと逆行した場合には、比較的長く粘って価格が反転するの待つ傾向にありますので、相場が逆行し続けた場合には大き目の損失が発生します。
以下の取引履歴チャートの左側では売りポジションが、右側では買いポジションが大きな損失を抱えた後にロスカットしています。
右側の買ポジションに関しては最大で200pips程度の含み損を抱えた後に、180pipsの損失でポジションをクローズしています。
■GBPUSD 1時間足 白=BUY 赤=SELL
勝ちポジションは早々に決済されますが、負けポジションは相場が20pips~30pips程度戻らないと決済されない傾向にあります。
おそらく逆トレーリングストップのような独自の機能が備わっているのではないかと思われます。したがって、相場が一気に動くと上に挙げた約180pipsの損失のようなデカめの損失を被る可能性があります。
フォワードテスト、バックテストともに勝率は約70%と高くなりますが、一度の損失リスクは大きいです。
利小損大であっても高い勝率でトータルで勝ちを狙うタイプのEAと言えるでしょう。
取引分析-エントリー頻度
NFront_GBPUSD_M15は稼働期間に対して、取引回数が比較的多くなっています。これは取引頻度が多く常にポジションを持つという訳ではなく、ほぼ同時に2~3個程度のポジションをオープンすることがあるという特徴によります。
複数のポジションを持つというとグリッドトレードやマーチンゲール系のEAと認識する方もいるかもしれませんが、ポジションはほぼ同時にオープンされることが多いので、グリッドやマーチンゲール系のEAとは言えません。
たまにグリッドトレードのような挙動をしますが、エントリーの意図としてはおそらく逆張りを繰り返すグリッドトレードのようなものではありません。
■GBPUSD 1時間足 白=BUY 赤=SELL
エントリー箇所の確率に応じたロットサイズ調整のために単一ポジションとするか複数ポジションとするかを判断しているものと思われます。
取引分析-リスクと危険性
既に説明したとおり、相場が負けポジションを持ったまま相場が一方向に動き続けた場合は大きな損失が発生する可能性があります。
GBPUSDは比較的値動きが荒いので、うまくいけば獲得利益も大きくなりますが、それだけリスクも高い通貨ペアとなります。
負けポジションを持ったまま大きな値動きに連続で巻き込まれるようなことがあると、トータルでも負け越す可能性がある点については認識が必要です。
パラメータ設定でストップロス値を設定することができますが、ストップロスを近づけるほどロスカットは頻繁に発生しますので、むしろトータルで悪い結果となる可能性もあります。
フォワードテスト環境
NFront_GBPUSD_M15のフォワードテスト環境は「OANDA JAPANデモ口座」となります。
デモ口座とリアル口座は取引環境が異なります。値動き自体は同じに見えてもスリッページなど約定に関する環境は異なるので、同じEAをデモ口座とリアル口座で同時に動かしても得られる結果が異なります。
NFront_GBPUSD_M15に関してはわずかな利幅を狙うタイプのスキャルピングEAではないものの、利益確定の値幅は約10~20pips程度と比較的小さくなっているため、少々損益に対する影響があるかもしれません。
バックテストの結果
稼働期間 | 2005/1/11~ | 2019/10/24 |
177ヶ月 | ||
初期証拠金 | 1,000,000 | |
最終残高 | 2,590,479 | |
合計収益 | 1,590,479 | |
合計収益率 | 259.0% | |
平均月利(複利) | 0.5% | |
最大ドローダウン | 11.0% | |
プロフィットファクタ | 1.21 | |
勝率 | 73.2% | |
総取引数 | 7552回 |
したがってバックテストの結果のみを妄信して、リアル口座で稼働させるのは危険です。
NFront_GBPUSD_M15の場合は今のところフォワードテストとバックテストの結果がそこまで乖離している訳ではありません。詐欺的手法でバックテストを過大に良く見せようとしていない点は良心的と言えます。
ただ、バックテストでもそこまで利益率は高くはありませんので、大きな利益を期待できるEAではないことは分かるかと思います。
パラメータ設定
MAGIC | マジックナンバー |
Lots | 売買ロット |
最大ポジション | |
週末フィルタ | 週末フィルタの有無の切り替え |
エントリー禁止時間 | 週末(金曜日)に新たなポジションを持たようにする時間の設定(週末フィルタtrueに際に機能) |
ポジション手仕舞い時間 | 週末持っているポジションを持ち越さない為に手仕舞いする時間の設定(週末フィルタtrueに際に機能) |
TakeProfitpips | テイクプロフィットのpips |
LossCutpips | ロスカットのpips |
MM | 複利機能(標準:OFF) |
MaxLots | 1ポジション当たりの最大ロット(複利機能の有無を問わずこの数値を上限とするので複利機能を使用しない場合も設定する) |
MinLots | 1ポジション当たりの最低ロット(複利機能使用時)下記の複利計算後の数値がこのロット数に満たない場合はここで設定したロットでエントリーする |
NFront_GBPUSD_M15まとめ
トレンドの押し目買いという王道のエントリーロジックが備わったEAになります。
エントリーポイントは優れているように見えますが、ロスカットのロジックには少々不安要素があるかと思います。
負けポジションを抱えたまま、価格が一方向に進むと大きめの損失が発生します。
ただ、現時点では勝率が高く、トータルで利益が出ている点は評価して良いでしょう。すぐにロスカットしてもトータルで損失を出しては意味がありません。バランスが大事ですので、ロスカットが大きかったとしても、それはそれでこのEAの特徴と言っても良いかもしれません。
スプレッド&取引手数料で損しない。一番お得な取引環境とは
裁量トレードにしろ、EAを利用した自動売買にしろ、取引回数が多くなるほどスプレッドや取引手数料がトレード損益に与える影響は大きくなります。特にEAを用いた自動売買では取引回数は多くなる傾向にありますので、可能な限りスプレッドが狭く、取引手数料が低い環境でトレードすることが非常に大切です。
塵も積もれば山となりますので、時間が経つと大きな差になります。
最も低コストな取引環境について以下のページで検証していますので、参考にしてみてください。
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