マネックスFX – 評判・レビュー
マネックスFXの概要
マネックスFXはマネックス証券により運営されており、同社は株取引の方でも有名です。
マネックス証券は「マネックスFX」と「FX PLUS」の2種類のFX取引サービスを提供しています。
2種類のサービスの主な違いはスプレッドと現物引き渡しの条件になります。
「FX PLUS」の方はマネックス証券の他の口座と同時に開設できますが、「マネックスFX」は単独で口座を開設する必要があります。
残高変動制のスプレッド
「マネックスFX」は10,000通貨未満であれば、他業者と比べても低いスプレッドで取引することができますが、10,000通貨以上であればスプレッドは他業者と比べて大きくなります。
通貨ペア名 | 1,000 ~ 10,000通貨 |
11,000 ~ 1,000,000通貨 |
1,001,000 ~ 2,000,000通貨 |
米ドル/円(USD/JPY) | 0.2銭 | 0.3銭 | 0.5銭 |
ユーロ/米ドル(EUR/USD) | 0.3pips | 0.4pips | 1.0pips |
ユーロ/円(EUR/JPY) | 0.4銭 | 0.5銭 | 1.0銭 |
豪ドル/円(AUD/JPY) | 0.5銭 | 0.6銭 | 1.0銭 |
NZドル/円(NZD/JPY) | 1.0銭 | 1.5銭 | 4.0銭 |
英ポンド/円(GBP/JPY) | 0.9銭 | 1.3銭 | 2.0銭 |
外貨の両替や現物受渡決済(デリバリー)が可能
トレードの利益によって資金を増やすこととは直接関係ありませんが、マネックスFXでは現物受渡決済(デリバリー)が可能となっています。
通常のFX取引ではポジション保有したのち、ポジションを決済することで購入価格と売却価格の差額が口座に反映されます。(差金決済)
現物受渡決済(デリバリー)とはホジションを決済(クローズ)することなく、そのまま現物を受け取ることを指します。
例えば、円口座で米ドル/円の買い注文をした場合には、そのまま米ドルが口座に入金されることになります。
銀行などで外貨に両替するよりも手数料が低くなることが主なメリットになります。
受渡日:原則として決済取引約定日の2営業日後
スワップポイント:受渡日に預入証拠金に加減算されます
ただし、10,000通貨未満の場合、「FX PLUS」では手数料が1000通貨あたり2000円と高額になります。
未決済ポジションのスワップが証拠金に加算
マネックスFXでは未決済の保有ポジションのスワップが証拠金として利用可能となっています。
スワップポイントを利用してさらにポジションを増やすことが可能となっています。
こちらは「FX PLUS」も同様の条件となっています。
対応通貨ペア16種類
取扱通貨ペアは16種類となっており、他の業者に比べると少なくなっていますのでマイナー通貨ペアで取引したい方は他の業者を選択した方が良いかもしれません。
一方で南アランド、メキシコペソ、トルコリラなどの高金利通貨ペアは利用可能となっています。
最少取引単位1,000通貨~
最少取引単位は1000通貨からとなっており、初心者でも始めやすい水準になっています。
ただし、マネックスFXでは取引通貨数が大きくなるにつれてスプレッドも大きくなりますので注意が必要です。
ツール
■パソコン
⇒MonexFX ブラウザツール(Web版)
⇒MonexFX SPEED Lite(Web版)
⇒MonexFX SPEED(インストール版)
■モバイル
⇒MonexFX SPEEDスマートフォン(iOS/Android)
サポート・問い合わせ
フリーダイヤルで平日の午前8時~午後5時の間にサポートを受けることが可能です。
メール等での問い合わせも可能です。
全額信託保全
マネックスFXへ預け入れたトレーダーの証拠金は、株式会社三井住友信託銀行または日証金信託銀行によって信託保全されています。
可能性は非常に低いですがマネックス証券が倒産した場合には、トレーダーの資金は全額返済されますので万が一の事を考えると安心です。
(国内FX業者は全額信託保全が義務付けられています)
国内FX業者固有のリスク
■DD方式で不透明さが残る取引環境
国内FX業者の注文決済方式は基本的にDD(ディーリングディスク方式)となります。
DD方式ではトレーダーの注文をマーケットに流さないことがあるため「約定遅延・拒否」「不当なスリッページ」「不当なレートずらし」などを行う動機がある環境となります。全て業者がそうとは言えませんが、実際に事例が多々報告されています。
■追証あり(借金リスクあり)
トレードにおける最大のリスクは残高がマイナスになるような損失を被り、借金を抱えることです。
国内FX業者は法規制によりトレーダーのマイナス残高を補填できません。つまりトレーダーは借金を抱えるリスクがあります。
■25倍のレバレッジ制限
国内FX業者は規制により25倍のレバレッジしか提供できません。レバレッジが高いこと自体が危険と批判されますがそれは間違いで、リスク管理の問題です。柔軟な取引という点ではレバレッジが高い方がドローダウンに耐えることができるので有利と言えます。
■海外FX業者との違い
上に挙げた国内業者と比較して海外業者では以下のようになっています。
- NDD(ノーディーリングディスク)のクリーンな決済環境が主流
- 顧客のマイナス残高を補填する0カット(借金リスクなし)が主流
- レバレッジは最大200倍~1000倍が一般的
- 完全日本語対応/日本人スタッフによる手厚いサポートがある業者が多い
国内業者のスプレッドは狭いですが、DD方式だからこそ実現できるものであり、特にメリットとは言い難いです。
取引プラットフォームやボーナスの面でも総合的には海外業者の方が優れているのが現状です。
スプレッド&取引手数料で損しない。一番お得な取引環境とは
裁量トレードにしろ、EAを利用した自動売買にしろ、取引回数が多くなるほどスプレッドや取引手数料がトレード損益に与える影響は大きくなります。特にEAを用いた自動売買では取引回数は多くなる傾向にありますので、可能な限りスプレッドが狭く、取引手数料が低い環境でトレードすることが非常に大切です。
塵も積もれば山となりますので、時間が経つと大きな差になります。
最も低コストな取引環境について以下のページで検証していますので、参考にしてみてください。
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