LOTUS(EA)- 評判とレビュー
LOTUS(EA)の基本情報
LOTUS(EA)はUSDCADの1ペアでスキャルピングをするタイプのEAとなります。
価格 | ¥18,200 (税込) |
時間足 | 5M |
通貨ペア | USD/CAD |
取引スタイル | スキャルピング |
開発者 | traderY |
端末 | MT4 |
EAにおけるバックテストの結果はあまり意味がありません。また、勝率に関しても単純にロスカットせず勝ちポジションになってから決済すれば高い値が出ますので、トレードを勝率で判断するのは危険です。
参考程度で掲載するなら良いですが、これらの情報をデカデカと赤字と黄色のマーカー付きで記載しているこの開発者は誠実さに欠けるという印象抱いてしまいます。
初心者の方は特に注意された方が良いかと思います。
収益性・ドローダウンの評価
日付 | 金額 | |
運用開始 | 2019/11/10 | 初期残高:¥1,000,000 |
残高 | 2020/2/14 | 現在残高:¥1,064,595 |
期間 | 3ヶ月 | |
合計収益 | +¥64,595 | |
合計収益率 | +6.5% | |
月間利率(複利) | +2.1% | |
最大ドローダウン | 4.3% | |
勝率 | 100.0% | |
総取引数 | 26回 |
一方で最大ドローダウンは4.3%に抑えられています。
まだ約6ヶ月しか経過しておらず、取引回数も26回と少ないので収益性やドローダウンに関しては明確に評価することはできません。
あくまで今のところという前提で言うと、ドローダウンに関しては小さく抑えられているものの、平均月利2%もやや寂しい水準であると言えます。
今後の状態を見てドローダウンが少ない状態が続くようなら、ロットサイズを上げるという判断もありかと思われます。
取引分析-スキャルピング
LOTUS(EA)は非常に小さな値幅を狙うタイプのスキャルピングEAです。
ほぼ全てのトレードが3pips程度で決済されています。
また、ポジションの平均保有時間も1時間以内と非常に短時間となっています。
取引分析-ポジションの方向
ポジションの方向に関しては、長期トレンドの方向にのみエントリーする傾向があります。
USDCADペアの中長期的トレンドの方向は以下のようになっています。
・2019年10月末~上昇トレンド
・2019年12月初~下降トレンド
・2020年1月初~上昇トレンド
画像が見づらいかもしれませんが、MT4の取引履歴画面を見れば、中長期トレンドの方向にのみエントリーしていることが分かるかと思います。
■USDCAD 1時間足 白=BUY 赤=SELL

中長期トレンドの方向にのみポジションを持つことで、価格が大幅に逆行することを防ぐ効果があります。
ただし、トレンド転換点でもポジションを持っていては価格が大幅に逆行する可能性がありますが、今までのトレンド転換点においてLOTUS(EA)はエントリーを回避しています。
このEAにトレンド転換点を予測するようなフィルタ機能が備わっているのか、ただの奇跡なのかは分かりませんが、次のトレンド転換点でどのようにトレードするのか注目したいところです。
取引分析-含み損と危険性の分析
LOTUS(EA)は勝ちポジションの場合は3pips程度でポジションをクローズしますが、負けポジションも3pips程度でクローズする訳ではありません。
これまでの実績では最大で30pips程度の含み損を抱えたことがあります。
■USDCAD 5分足 白=BUY 赤=SELL
利益確定pipsの10倍の損失を抱えても損切せずに価格の反転を待ちます。
ストップロスの初期設定値は80pipsとなっていますが、販売ページには「ほとんどがストップロスの執行前に内部ロジックによりポジションをクローズする」と記載されています。
しかしながら現在このEAの勝率は100%となっており、損失を抱えたポジションがクローズされたことはありません。
このまま価格が下落していればどうなっていたのでしょうか?
今までの利益を吹き飛ばしていた可能性が大いにあると思われます。
コツコツ利益を出してドカンと負けるコツコツドカン型のEAの特徴が垣間見えます。
フォワードテスト環境
LOTUS(EA)のフォワードテスト環境は「外為ファイネスト デモ口座」となっています。
デモ口座の取引環境はリアル口座とは全くの別物と認識しておいた方が良いです。見た目の値動きは同じでも、スリッページや約定までのスピードなど約定面での差があります。
特に10pips以内などをターゲットにしたEAでは、デモ口座では利益が出るものの、リアル口座では損失が出るEAというのが山ほど存在します。そして大体の場合はリアル口座の方が結果が悪くなることがほとんどです。
LOTUS(EA)の場合は3pips程度の小さな値幅でポジションを決済するため、デモ口座かリアル口座かの違いが顕著に出るタイプのEAです。
リアル口座で稼働させた場合のパフォーマンスは非常に不透明ですので注意が必要です。
なお販売ページでは、「リアル口座での6回の取引中、4回の取引がデモ口座以上の利益を上げました」と強調されていますが、ならばMyfxbookなどでリアル口座の稼働結果を公表したらどうでしょうか。たかだか6回限りの取引でリアル口座での結果について言及するのはいかがなものでしょう。
バックテストの結果
稼働期間 | 1999/11/1~ | 2019/10/31 |
239ヶ月 | ||
初期証拠金 | 10,000 | |
最終残高 | 5,679,701,461 | |
合計収益 | 5,679,691,461 | |
合計収益率 | 56797014.6% | |
平均月利(複利) | 5.7% | |
最大ドローダウン | 40.6% | |
プロフィットファクタ | 2.61 | |
勝率 | 96.7% | |
総取引数 | 3978回 |
しかしこれは単なるバックテストの結果です。
過去の相場に合わせて設定すれば、いくらでも簡単にバックテストで良い結果を出すことが可能です。バックテストの結果だけで飛びつくのは愚の骨頂です。
初心者の方は特に注意された方が良いかと思います。
LOTUS(EA)のまとめ
このEAの利用を検討されている方は、以下のリスクについて認識された上で判断することをおすすめします。
- 開発者はバックテストの結果を過大広告しているが、バックテストの結果はあまり意味がないので注意。
- フォワードテストはデモ口座。3pips程度の非常に小さな値幅を狙ったスキャルピングEAのためリアル口座での結果は悪くなる可能性が大いにある。
- 損切のロジックが不透明。30pipsの含み損を抱えたことがあるが損切したことがない。コツコツドカン型のEAの可能性がある。
スプレッド&取引手数料で損しない。一番お得な取引環境とは
裁量トレードにしろ、EAを利用した自動売買にしろ、取引回数が多くなるほどスプレッドや取引手数料がトレード損益に与える影響は大きくなります。特にEAを用いた自動売買では取引回数は多くなる傾向にありますので、可能な限りスプレッドが狭く、取引手数料が低い環境でトレードすることが非常に大切です。
塵も積もれば山となりますので、時間が経つと大きな差になります。
最も低コストな取引環境について以下のページで検証していますので、参考にしてみてください。
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