一粒万倍(EA)-評判・レビュー
- トレンドフォローのデイトレード系EA
- GBPUSDで稼働
- 比較的長期のフォワードテスト実績あり
一粒万倍(EA)の基本情報
価格 | ¥15,000(税込) |
時間足 | M5 |
通貨ペア | GBP/USD |
取引スタイル | デイトレード |
開発者 | GodSpeed Tradings |
同開発者の他のEAレビュー | – |
販売サイト | GOGOJUN |
端末 | MT4 |
フォワードテストは2017年9月から実施されており、比較的長期間好成績を収めているEAになります。
コツコツドカン型(コツコツ積み上げた利益を1度の負けで吹き飛ばす)のEAも多いなかで、一粒万倍はロスカット幅が利益確定幅よりも大きくなりすぎないというのも特徴です。
(勝率などとのバランスが重要なので、コツコツドカンだから良い悪いというものではありませんが、長期稼働する上では精神的には少し楽かもしれません。)
収益性・ドローダウンの評価
■2020/4/19時点
日付 | 金額 | |
運用開始 | 2017/9/11 | 初期残高:¥1,000,000 |
残高 | 2020/4/17 | 現在残高:¥1,140,308 |
運用ロットサイズ | 【固定】0.1ロット | |
期間 | 31ヶ月 | |
合計収益 | +¥140,308 | |
合計収益率 | +14.0% | |
月間利率(複利) | +0.4% | |
月間利率(単利) | +0.5% | |
最大ドローダウン | 対初期残高3.7% | |
勝率 | 74.6% | |
総取引数 | 539回 |
ポンドが絡むGBPUSDは元々値動きが激し目であり、最近はBREXITのなどもありさらに値動きは荒くなっているように思いますが、それでも継続して利益を出しているという珍しいEAでもあります。
利益率に関しては0.5%程度と低い値になっていますが、ドローダウンも低くなっていますので、もう少しロットサイズを上げてトレードするのもありかもしれません。
フォワードテスト、バックテストともに残高約100万円に対して固定0.1ロットの運用で、ドローダウンが5%程度に収まっていますので、これを参考にするとすれば最大4倍程度(残高100万円にたいして0.4ロット程度の比率)まではロットサイズを上げてよいのではと思います。
取引分析-エントリー
トレンドフォローの押し目エントリーが一粒万倍の基本戦略となります。
以下のMT4取引履歴チャートではトレンドの方向にエントリーしていることが分かります。
またトレード頻度としても多いことがお分かりいただけるかと思います。
■GBPUSD 1時間足 白=BUY 赤=SELL
以下の取引履歴チャート画像では、もうすこしエントリーポイントを詳しく見ることができます。
■GBPUSD 1時間足 白=BUY 赤=SELL
トレンドフォローの押し目エントリーEAと紹介しましたが、価格の戻り(リトレースメント)が浅い状態でエントリーすることが多いです。波動の頂点付近で仕掛けていることも良くあります。
人の目で見るともうすこし価格の戻りを待ってから仕掛けた方が良いのではと感じてしまいますが、バックテスト等に戻づく確率に基づいて設計されたEAは人の目を介した裁量トレードとは違う視点でトレードしていますので、特に批判すべきことではありません。
トレンド相場にうまく乗れば、波動の頂点付近で仕掛けたとしても最終的には利益確定で終えることができます。
取引分析-エクジット
一粒万倍の販売ページには「トレードのリスクバランスがほぼ同等」、すなわち利益確定の値幅とロスカットの値幅が同等程度であると紹介されています。
フォワードテストの結果を確認してみると、ロスカットの平均値は約-25pips程度、利益確定の平均値は+12pips程度と2倍近く開きがあります。
したがって、実際には「リスクバランスが同等」ではなく、ロスカットの値幅の方が利益確定より2倍大きく、2回勝っても1回負ければ損益0の状態になります。
ただ、GOGOJUNに販売されている他のEAはロスカット値幅が利益確定幅よりも5~10倍程度となっているものも多く、2倍という水準はむしろ小さいと感じます。
(だからと言って優れているという訳ではなく、結局は勝率とのバランスが重要になりますが、長期稼働を前提にするなら精神的には楽かと思います。コツコツドカン型のEAは一度に大きな損失が発生すると精神的には少々キツイものがあります。)
なお、値幅は平均で10pips以上になりますので、スキャルピングというよりはデイトレード寄りのEAと捉えて良いかと思います。
フォワードテスト環境
一粒万倍のフォワードテスト環境は「OANDA JAPANデモ口座」となります。
デモ口座とリアル口座は取引環境が異なります。値動き自体は同じに見えてもスリッページなど約定に関する環境は異なるので、同じEAをデモ口座とリアル口座で同時に動かしても得られる結果が異なります。
一粒万倍は値幅の小さいスキャルピングEAではないため、デモ口座とリアル口座で最終的にはそこまで大きな差は出ないように思いますが、結果がズレる可能性については認識が必要です。(良く方にも、悪い方にもズレが出る可能性があります。)
バックテストの結果
稼働期間 | 2007/1/1~ | 2017/9/6 |
128ヶ月 | ||
初期証拠金 | 10,000 | |
運用ロットサイズ | 【固定】0.1ロット | |
最終残高 | 18,828 | |
合計収益 | 8,828 | |
合計収益率 | 188.3% | |
平均月利(複利) | 0.5% | |
平均月利(単利) | 0.7% | |
最大ドローダウン(相対) | 4.1% | |
最大ドローダウン(金額) | 505 | 対初期残高5.0% |
プロフィットファクタ | 1.52 | |
勝率 | 72.3% | |
総取引数 | 2443回 |
一粒万倍の場合はフォワードテストとバックテストの結果や内容に大きな差はないため、バックテストの結果も参考にしてよいかと思います。
既に記載したとおり、利益率が少々低く感じますが、ドローダウンも5%(対初期残高)と低くなっていますので、ロットサイズを上げても良いかもしれません。
一粒万倍(EA)のまとめ
もちろん停滞期はあるものの、3年近くフォワードテストで好成績を収めている点は評価して良いかと思います。値動きが難しいとされるGBPUSDで好成績を収め続けている珍しいEAです。
また損小利大ではありませんがロスカット幅が利益確定幅の2倍程度と大きすぎないため稼働させやすいというのも良い部分かと思います。
フォワードテスト、バックテストの結果を参考に利用を検討してもても良いでしょう。
スプレッド&取引手数料で損しない。一番お得な取引環境とは
裁量トレードにしろ、EAを利用した自動売買にしろ、取引回数が多くなるほどスプレッドや取引手数料がトレード損益に与える影響は大きくなります。特にEAを用いた自動売買では取引回数は多くなる傾向にありますので、可能な限りスプレッドが狭く、取引手数料が低い環境でトレードすることが非常に大切です。
塵も積もれば山となりますので、時間が経つと大きな差になります。
最も低コストな取引環境について以下のページで検証していますので、参考にしてみてください。
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