ゴールドハンド USDJPY(EA)- 評判とレビュー
- 平均月利1%と高くない
- ナンピン・マーチンゲール系EA
- 買いポジションのみでトレード
- 下落相場に耐えられるかどうかは不透明
ゴールドハンド USDJPY(EA)の基本情報
価格 | ¥19,800 (税込) |
時間足 | 15M |
通貨ペア | USD/JPY |
取引スタイル | マーチンゲール |
開発者 | プロトレーダーK |
端末 | MT4 |
購入を検討されている方は慎重になった方が良いかと思われます。
収益性・ドローダウンの評価
残高と有効証拠金の乖離が大きいことからロスカットせずにポジションをホールドするタイプのEAであることが分かります。
日付 | 金額 | |
運用開始 | 2019/8/28 | 初期残高:¥1,000,000 |
残高 | 2020/2/13 | 現在残高:¥1,065,459 |
期間 | 5ヶ月 | |
合計収益 | +¥65,459 | |
合計収益率 | +6.5% | |
月間利率(複利) | +1.3% | |
最大ドローダウン | 17.0% |
ナンピン・マーチンゲール系のEAですので、初期ロットサイズを増やすことに関しては慎重になった方が良いものと思われます。
取引手法の分析
2019年8月後半の運用開始から買いトレードのみで利益を出しています。売りポジションを取ったことは一度もありません。
トレンドの押し目でエントリーする傾向があります。
上昇トレンドに乗れば10pips程度で小刻みに利益確定を繰り返します。小刻みに利益確定するため、販売ページではスキャルピングEAと紹介されているものと思います。
以下の画像ではうまく上昇トレンドにだけ乗って10pips程度の利益確定を繰り返しています。
一方で下落局面では、ポジションを取っていませんので、うまく相場を予想しているように見えます。
■GBPUSD 1時間足 白=BUY 赤=SELL
ただ、買いポジションを持った後に価格が大幅に下落しても損切はせず、2倍のロットサイズの買いポジションを取ります。
ゴールドハンド USDJPY(EA)はいわゆるナンピン・マーチンゲール型のトレードをするEAです。
下の画像では、最大115pipsの含み損を抱えても損切は入らず、ナンピンしています。
■GBPUSD 1時間足 白=BUY 赤=SELL
販売ページには「スキャルピングEA」と記載されていますが、実際にはよくあるナンピン・マーチンゲール系のEAです。
基本的にはロスカットしないため、相場が逆方向に動き続けると、口座が吹き飛ぶ可能性が高いハイリスクな手法になります。
「今のところ良い結果が出ているじゃないか」という声が聞こえてきそうですが、2019年8月後半から2019年2月現在までは長期スパンで見ると上昇トレンドが続いています。すなわち大幅な下落はいまのところ経験していません。

「高いスワップが付くUSDJPYのロングエントリーのみを行います」と販売ページに記載されていますので、長期的に下降トレンドが発生した場合、このEAは売りポジションを取るように切り替わることはありません。
トレンドの転換期においてポジションを持っている場合、価格の逆行に口座が耐えられるかどうかは非常に不透明です。
高勝率・高プロフィットファクターの罠
購入者は販売ページの【勝率93.22%(2020年1月末時点)】というPR文に魅力を感じたものと思われますが、トレードを勝率だけで評価するのは愚の骨頂です。
3.0以上の高いプロフィットファクターに関しても言及されていますが、プロフィットファクターに関しても同様です。
このような記載をすること自体、初心者の方を欺こうとする意図を感じてしまいます。
むしろ勝率が高いEAほど注意しなければなりません。
そもそもロスカットしなければ損失は確定せず、負けトレードにはなりません。相場が反転するのを待ち、勝ちポジションのみ決済していけば勝率は100%に近い値になります。
しかしながら、このようなトレードの相場が逆方向に動き続けた場合には大きな含み損を抱えて強制ロスカット、退場という末路をたどることが一般的です。
このEAを稼働させている口座が今後破綻すると断言はできませんが、ハイリスクなEAであることは間違いありません。
バックテストの結果
2013年1月~2019年9月までの長期バックテストでは、綺麗な右肩上がりの曲線を描いています。
しかし、残念ながらバックテストの結果は何らリアル口座での将来の損益と関係ありません。
過去の相場に合わせてEAの設定を変えれば、バックテストではいくらでも良い結果は出せます。いわいるカーブフィッティングです。
バックテストの結果など参考にならないので注意してください。
フォワードテスト環境の評価
フォワードテストの環境は外為ファイネストの「デモ口座」となります。
バックテストの結果はあてにならないと説明したところですが、デモ口座のフォワードテストもあてになりません。
リアル口座とデモ口座では環境が異なり、デモ口座では利益が出ても、リアル口座では利益が出ないEAは山ほどあります。
特にスキャルピングEAは口座に敏感です。
ゴールドハンド USDJPY(EA)は10pips程度で利益確定しますので、リアル口座で稼働させた場合に利益率が悪くなる可能性は大いにあります。
ゴールドハンド USDJPY(EA)のまとめ
ハイリスクな手法が採用されている割には、期待できる利益率は低いです。
裁量判断を入れて、長期的に上昇トレンドが続きそうな時期もしくはレンジ相場のみ稼働させ、下降トレンドに切り替わりそうなら稼働を止めることなどの対策が必要かと思われます。
完全放置でこのEAを利用するのは少々危険かと思います。
スプレッド&取引手数料で損しない。一番お得な取引環境とは
裁量トレードにしろ、EAを利用した自動売買にしろ、取引回数が多くなるほどスプレッドや取引手数料がトレード損益に与える影響は大きくなります。特にEAを用いた自動売買では取引回数は多くなる傾向にありますので、可能な限りスプレッドが狭く、取引手数料が低い環境でトレードすることが非常に大切です。
塵も積もれば山となりますので、時間が経つと大きな差になります。
最も低コストな取引環境について以下のページで検証していますので、参考にしてみてください。
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