FXRapidEAのレビューと検証
FXRapidEAの基本情報
DUE 版 | QUATTRO 版 | |
価格 | $269 | $349 |
通貨ペア | EURUSD, NZDUSD | EURUSD, NZDUSD, AUDUSD, USDJPY |
時間足 | どの時間足でも可 | |
取引スタイル | マーチンゲール | |
端末 | MT4 | |
必要最少レバレッジ | 100倍 | |
返金保証 | 30日間の返金保証あり。ただし、ベンダーの推奨設定どおりに稼働させたにも関わらず、35%以上のドローダウンが発生した場合に限る。 |
DUE版とQUATTRO版の2種類の購入パターンがあり、違いは対応通貨ペアになります。
収益性・ドローダウンの評価
■DUE版
稼働環境:FXOpen(リアル口座)
日付 | 金額 | |
運用開始 | 2019/12/4 | 初期残高:$1,500 |
残高 | 2020/10/23 | 現在残高:$12,047 |
期間 | 10ヶ月 | |
合計収益 | +$10,547 | |
合計収益率 | +703.1% | |
月間利率(複利) | +23.2% | |
最大ドローダウン | 54.1% | |
勝率 | 62.0% | |
総取引数 | 245回 |
稼働環境:FXOpen(リアル口座)

日付 | 金額 | |
運用開始 | 2020/7/21 | 初期残高:$2,000 |
残高 | 2020/10/23 | 現在残高:$8,000 |
期間 | 3ヶ月 | |
合計収益 | +$6,000 | |
合計収益率 | +300.0% | |
月間利率(複利) | +58.7% | |
最大ドローダウン | 17.9% | |
勝率 | 58.0% | |
総取引数 | 152回 |
しかしDUE版では50%以上を超えるドローダウンが発生している点には注意が必要です。
この類のマーチンゲールEAはフォワードテストの開始直後は残高に対するロットサイズが大きく設定されています。高いリスクと引き換えに、非常に高い利益率を出す傾向にあります。
DUE版は初期残高$1500に対して0.1ロットスタートのマーチンゲール。
QUATTRO版は初期残高$2000に対して0.1ロットスタートのマーチンゲール。
このロット設定は、マーチンゲールEAにしては、少々リスクが大きすぎます。
残高が$1500~$2000であれば、最少の0.01lotとするのがまともな判断でしょう。
(ロットサイズと残高の比率をどの程度に設定すれば安全かは誰にも分かりません。)
したがって、ベンダーのフォワードテスト開始直後のような高い利益率を常に期待すべきではありません。月間収益率50%近くを出すようなロットサイズで稼働させれば、アカウントは遅かれ早かれ破綻するでしょう。
マーチンゲールEAの場合は、ロットサイズの設定には非常に慎重になるべきです。
取引手法の分析
トレンドフォローでエントリー
FXRapidEAはトレンドフォロー型のマーチンゲールEAです。
トレンドの方向にエントリーしてきます。そして、エントリーした方向とは価格が逆に動けば、マーチンゲールロジックにより、追加ポジションをオープンしていきます。
以下のMT4取引履歴チャートでは、トレンド方向にエントリーしている様子が分かります。
■EURUSD 4時間足 白=BUY 赤=SELL
追加エントリー
エントリー方向から15pips価格が逆に動くと、ロットサイズを上げた追加ポジションをオープンしていきます。
最大で6ポジションまでポジションを保有します。逆に言うと7つ以上のポジションは保有しません。
以下のMT4取引履歴チャートでは、追加エントリーしている様子が分かります。
■EURUSD 1時間足 白=BUY 赤=SELL
ロットサイズの増加率は以下の表を参考にしてください。
Lotsize | Action | Pair | Date |
0.1lot | Buy | EURUSD | 2020.06.11 17:08 |
0.14lot | Buy | EURUSD | 2020.06.11 18:38 |
0.2lot | Buy | EURUSD | 2020.06.11 20:00 |
0.26lot | Buy | EURUSD | 2020.06.11 20:14 |
0.42lot | Buy | EURUSD | 2020.06.11 20:28 |
0.52lot | Buy | EURUSD | 2020.06.11 21:42 |
ポジションクローズ
ポジションの数に関わらず、最後にオープンしたポジションに40pipsの利益が出た時点で全ポジションをクローズします。
1ポジション目で価格がポジションの方向に動き、40pipsの利益が出れば、そのまま利益確定します。
一方、6ポジション保有している場合は6ポジション目に40pipsの利益が出れば利益確定します。
■EURUSD 30分足 白=BUY 赤=SELL
ロスカット
一般的なマーチンゲールEAはロスカットせずに、相場の価格が戻るのを待ち続けます。
ロスカットするにしても、残高の30~50%のドローダウンが発生した場合など、残高に対するパーセンテージで指定するパターンが多いのが特徴です。
一方、FXRapidEAは価格が不利な方向に動いた場合に、ロスカットをすることがあります。
以下のMT4取引履歴チャートでは、ロスカットしている様子が分かります。
■EURUSD 30分足 白=BUY 赤=SELL
ただ、ロスカットする場合と、ロスカットせずにポジションを持ち続ける場合の両方のパターンがあります。したがって、たまにロスカットするからと言って、このEAがローリスクなEAな訳ではありません。
ロスカットせずに最大6つポジションをホールドしている時は、高いリスクを抱えていることになります。
フォワードテスト環境
FXRapidEAのフォワードテスト環境はいずれもリアル口座での結果となります。
デモ口座でのフォワードテスト結果はあまり当てになりません。
そもそもリアル口座での結果が公開されていますので、リアル口座でも利益が出るということがある程度は証明されていると考えても良いでしょう。
バックテストの結果
バックテストの結果のみを妄信して、リアル口座で稼働させるのは危険であり、あくまで参考情報として活用するというスタンスが良いと思います。
FXRapidEAは複数の通貨とリスク設定でバックテストが行われていますが、どれもバックテスト期間は3年と短い点には注意してください。
正直に言って、3年程度のバックテストは当てにはなりません。
とにかくマーチンゲールEAはロットサイズと残高の比率が重要ですので、バックテストも参考にロットサイズは慎重に調整されることをおすすめします。
RISK35%設定では、5000USDに対して0.04ロットスタートとなっています。
FXRAPIDEA EURUSD RISK 35%
稼働期間 | 2017/1/2~ | 2020/4/1 |
38ヶ月 | ||
初期証拠金 | 5,000 | |
最終残高 | 78,661 | |
合計収益 | 73,661 | |
合計収益率 | 1573.2% | |
平均月利(複利) | 7.5% | |
最大ドローダウン(相対) | 31.9% | |
プロフィットファクタ | 3.09 | |
勝率 | 61.4% | |
総取引数 | 963回 |
FXRapidEAのまとめ
トレンドフォローで高頻度でエントリーするマーチンゲールEAです。
フォワードテスト開始初期の利益率は非常に高くなっていますが、これは残高に対するロットサイズが大きいためです。非常に高いリスクを取って稼働しています。
マーチンゲールEAは残高とロットサイズのバランスでリスクと収益率が決まることを忘れないでください。
リスクを認識し、バックテスト等も参考にて、慎重にロットサイズを調整しながら利用するのであれば、購入を検討されても良いかもしれません。
スプレッド&取引手数料で損しない。一番お得な取引環境とは
裁量トレードにしろ、EAを利用した自動売買にしろ、取引回数が多くなるほどスプレッドや取引手数料がトレード損益に与える影響は大きくなります。特にEAを用いた自動売買では取引回数は多くなる傾向にありますので、可能な限りスプレッドが狭く、取引手数料が低い環境でトレードすることが非常に大切です。
塵も積もれば山となりますので、時間が経つと大きな差になります。
最も低コストな取引環境について以下のページで検証していますので、参考にしてみてください。
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