FXopen(FXオープン) – 説明とレビュ―
FXopenの概要
FXopenは2005年に運営を開始した世界的にメジャーな人気ブローカーです。マイアカウントページの機能性やデザインも非常に洗練されており、さすがという印象を受けます。
日本人顧客も受け入れていますが、ホームページは日本語に対応しておらず、日本語のサポートもありませんので、日本人ユーザーは多くはありません。
「Hot spot FXi」「LMAX」「CURRENEX」「integral」が流動性供給元(リクイディティプロバイダ)となり、流動性が高く優れた約定力を実現しています。
高い流動性と透明性のある取引環境から、海外EAベンダーのフォワードテスト用のアカウントとして利用されることも多いです。
ただし、取引コストは高めであるため、裁量であれEAであれ、スキャルピングには向いていません。
取引コストは高め(残高・取引量で変動)
FXopenには「STP口座」、「ECN口座」、「Crypto口座(仮想通貨取引用)」、「Micro口座(マイクロロット用口座)」の4種類のアカウントタイプがあります。
主な選択肢となる「STP口座」、「ECN口座」の取引コストは以下のとおりとなります。
■STP口座
EURUSDスプレッド:平均1.6pips
USDJPYスプレッド:平均1.6pips
取引手数料:なし
最大レバレッジ500倍
EURUSDスプレッド:平均0.4pips
USDJPYスプレッド:平均0.6pips
取引手数料:下表のとおり
最大レバレッジ500倍
【ECN口座の往復1lot取引手数料】
口座残高および月間取引量により変動します。
※月間取引量の()内はベースUSDペアのロット数換算
口座残高/月間取引量 | ~$500万(50lot) | $500万~$2500万(50~250lot) | $2500万~$2億5000万(250~2500lot) | $2億5000万~(2500lot~) |
~$1000 | $10 | $5 | $3.60 | $3 |
$1000~$250000 | $5 | $5 | $3.60 | $3 |
$25000~$250000 | $3.60 | $3.60 | $3.60 | $3 |
$250000~ | $3 | $3 | $3 | $3 |
口座残高が約10万円(1000USD)未満の場合は取引手数料だけで1lot往復10USDと非常に高い取引コストになってしまいます。
残高約2500万円(250000USD~)以上を準備するもしくは、2500lot以上で取引する場合は取引手数料が1lot往復で3USDとなり非常に低い水準となっています。
ただし、スプレッドが最も狭いEURUSDペアであっても平均0.4pipsとなっているため、合計取引コストは0.7pipsとなります。
仮に手数料が1lot往復3USDで取引できると仮定しても、低取引コストが特徴のブローカーと比較すると、FXopenよりもコストが低いところがあります。
他ブローカーとの取引コスト比較
FXopenは大口のトレーダーしか取引コストが低くなりませんが、比較対象として上に挙げたブローカーであれば、少ない残高であっても低い取引コストで取引が可能です。
最大レバレッジ500倍
「STP口座」、「ECN口座」の最大レバレッジは500倍となっていますが、口座残高によって最大レバレッジは変動します。
- $100~$25,000=500倍
- $25,000~$100,000=200倍
- $100,000~$1,000,000=100倍
- $1,000,000~=要相談
透明性が高く、制限のない取引環境
FXopenはNDD方式で透明性の高い取引環境となっています。
また、以下の取引についても制限はありません。
- EA(自動売買)可
- スキャルピング可
- 両建て(ヘッジポジション)可
- ニューストレード(指標発表時トレード)可
PAMMアカウントあり
PAMMとはアカウントマネージャーのトレードに出資し、マネージャーのトレードに応じて利益や損失が出資者に配分される仕組みです。
FXopenはPAMMサービスを提供しており、多数のPAMMアカウントが存在します。
(日本居住者は他人の資金を運用するには法規制上認可が必要で、PAMMマネージャーになると法規制に抵触する可能性がありますので注意してください。)
0カットなし(追証あり)
FXopenが0カット(ネガティブバランスプロテクション)を採用しているかどうかはホームページや利用規約には記載されていません。
サポートに問い合わせた結果の抜粋は以下の通りとなります。
“In the case of a negative balance, the customer must compensate for the loss. All Clients should carefully monitor their trading accounts to prevent such situation from occurring”
つまり、残高がマイナスになった場合には、顧客が損失を補填する必要があると記載されていますので、FXopenに0カットはありません。
日本語サポートなし
ホームページは日本語に対応しておらず、日本語のサポートもありません。
問い合わせなどは全て英語になります。
問い合わせの手段はライブチャット、メッセンジャーアプリ、メールになります。
特にメッセンジャーアプリは世界各国のものに対応しており、「Facebook Messenger」「Whats app」「Telegram」「twitter DM」 「Viber」「Skype」「LINE」「WeChat」とほぼ網羅しています。
「Telegram」で連絡してみたところ数分で返信がきましたのでレスポンスも問題ないかと思います。
ビットコイン入出金対応
日本でプロモーションを行っていない海外FXブローカーは入出金がネックになります。
国際銀行送金は手数料が高く時間がかかりますし、日本人がクレジットカードを使うことは制限されているブローカーが多いです。
日本でプロモーションを行っていないブローカーへの入出金手段で一番、簡単で素早く手数料がかからないのは、ビットコインでの入出金です。
FXopenでは、ビットコインでの入出金を受け入れていますので、スムーズな入出金が可能です。
実際に数十万単位の出金を行っていますが、特にトラブルはありません。
FXopenのまとめ
FXopenの魅力は高い約定力、透明性が高く制限のない取引環境になります。
大口のトレーダーにとっては取引コストも低くなるのでFXopenは有力な選択肢になるかもしれません。
また、一般公開されたPAMMアカウントを提供するめずらしいブローカーでもあり、PAMMに関しては資金が少なくても利用可能となっています。
一方で、「少ない残高での取引は取引コストが高い」、「0カットがない」という一面もありますので、特に初心者にとってはハードルが高いブローカーになるかと思います。
日本語にも対応していないので、英語が苦手な方にはさらにハードルが高くなるかと思います。
スプレッド&取引手数料で損しない。一番お得な取引環境とは
裁量トレードにしろ、EAを利用した自動売買にしろ、取引回数が多くなるほどスプレッドや取引手数料がトレード損益に与える影響は大きくなります。特にEAを用いた自動売買では取引回数は多くなる傾向にありますので、可能な限りスプレッドが狭く、取引手数料が低い環境でトレードすることが非常に大切です。
塵も積もれば山となりますので、時間が経つと大きな差になります。
最も低コストな取引環境について以下のページで検証していますので、参考にしてみてください。
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