FXHelix(EA)のレビューと検証
FXHelixはフォワードテストで高い利益率を示しているEAです。
今のところは良い成績を残しているので注目している人も多いのではないでしょうか。
このEAを購入する価値があるのかどうか検証してみました。
FXHelixの基本情報
リアルライセンス数:1
サポート:24/7
対応通貨ペア: AUDUSD
推奨入金額:$240
時間足:1分足
推奨レバレッジ: 1:50以上
返金保証:30日間。推奨設定で稼働させてにも関わらず、40%以上のドローダウンが発生した場合に限る。
FXHelixの取引の特徴
ロットサイズ
FXHelixの販売ページでは、「90%のケースにおいてマーチンゲールを使用しないが、10%のケースにおいてロットサイズを上げて利益を確保する」と記載されています。
これは本当なのでしょうか?
取引履歴を確認したところ、約25%のケースにおいて初期ロットよりも大きなロットサイズでリカバリーしていました。25%はマーチンゲール取引ということになります。
ロットサイズの増加率は一定ではなく、状況によります。最大で初期ロットよりも5倍のサイズのポジションがオープンされた実績があります。
残りの75%の場合はロットサイズが増えません。ロットサイズは増えませんが、同一サイズのロットでグリッドトレードが行われています。
つまり、FXHelixは状況に応じてマーチンゲールを行うEAであると言えます。
「90%のケースにおいてマーチンゲールを使用しない」とベンダーのホームページに記載されていますが、実際にはマーチンゲールEAと捉えて問題ありません。
エントリーポイント
取引履歴を見る限り、エントリーポイントを慎重に判断するタイプのEAでないことは分かります。
このEAはBUYとSELLの両方ポジションを保有するように設計されています。
また、ポジションがクローズされた後に、すぐに同じ方向にポジションをオープンするという傾向があります。
FXHelixのリスク理
FXHelixはパラメーターでリスクコントロールができるようです。
- RiskLimit:入金額のうち、トレードに使用するパーセンテージを指定する。ロットサイズを固定ではなく自動で計算させる場合は、入金額とRiskLimitで指定した値を元にロットサイズが計算される。
- Drawdown control:ONにすることで、ドローダウンを制限する。
Drawdown controlのパラメータでドローダウンを制限できます。したがって、口座が破綻するという最悪のシナリオは一応防げるようにはなっています。
ただ、ベンダーのフォワードテストでは実際に50%以上の有効証拠金ドローダウンが発生しているにも関わらず、ポジションがクローズされていません。
少なくともベンダーのフォワードテストは今のところ非常に大きなリスクを取った設定で稼働していると言えます。
利益率は下がるかもしれませんが、ロットサイズは小さめにして、Drawdown controlのパラメータも35~50%程度に設定するのが良いかもしれません。
FXHelixの結論
フォワードテストでは非常に高い利益率を維持して好成績を出し続けています。
販売サイトでは「90%マーチンゲールは使用していない」と記載されていますが、実際にはマーチンゲールEAです。
このEAのユニークな点は、ほぼ常にBUYとSELLの両方のポジションを持つという点です。両方のポジションを持つことによって、相場がどちらか一方の方向に動いたとしても大きな損失が出ないというメリットがあります。ただ、リスクはありますので利用するのであれば、「ロットサイズはなるべく小さくする」「ドローダウンコントロール」を適正に設定するなどの対策が必要です。
また、マーチンゲールEAによる損失発生確率と残高の大きさは比例しますので、2~5万などの低残高での稼働は逆に危険です。
スプレッド&取引手数料で損しない。一番お得な取引環境とは
裁量トレードにしろ、EAを利用した自動売買にしろ、取引回数が多くなるほどスプレッドや取引手数料がトレード損益に与える影響は大きくなります。特にEAを用いた自動売買では取引回数は多くなる傾向にありますので、可能な限りスプレッドが狭く、取引手数料が低い環境でトレードすることが非常に大切です。
塵も積もれば山となりますので、時間が経つと大きな差になります。
最も低コストな取引環境について以下のページで検証していますので、参考にしてみてください。
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