FOREXTRUCK(EA)のレビューと検証
- マーチンゲールEA
- 常にポジションを保有しながら稼働する
- 対象通貨ペアはUSDCADのみ
FOREXTRUCK(EA)の基本情報
価格 | $277 |
通貨ペア | USDCAD |
取引スタイル | マーチンゲール |
最少レバレッジ | 100倍 |
最少入金額 | $290 |
端末 | MT4 |
返金保証 | 30日間の返金保証あり。ただし、ベンダーの推奨設定どおりに稼働させたにも関わらず、35%以上のドローダウンが発生した場合に限る。 |
このEAの特徴はUSDCADの1通貨ペアで稼働することと、売り買い両方のポジションを同時に保有することです。
収益性・ドローダウンの評価
稼働環境:FXOpen(リアル口座)
稼働開始:2020/1/16
(2020/10/19時点)
日付 | 金額 | |
運用開始 | 2020/1/16 | 初期残高:$2,000 |
残高 | 2020/10/19 | 現在残高:$6,838 |
運用ロットサイズ | 変動ロット運用のマーチンゲール | |
期間 | 9ヶ月 | |
合計収益 | +$4,838 | |
合計収益率 | +241.9% | |
月間利率(複利) | +14.6% | |
最大ドローダウン | +23.1% | |
勝率 | 69.0% | |
総取引数 | 183回 |
ただし、マーチンゲールEAですので、一発で非常に大きなドローダウンが発生する可能性があることは認識しておくべきです。
取引手法の分析
エントリー(ポジションのオープン)
FOREXTRUCKはほぼ常にポジションを保有しながら動くマーチンゲールEAです。
以下のMT4取引履歴チャートでは、常にポジションをホールドしていることが分かります。
■USDCAD 4時間足 白=BUY 赤=SELL
トレンドの方向に対して逆張りでエントリーしていきます。
ホジションの両建て
ノーマルなマーチンゲールEAは売り買いのどちらか一方のポジションを保有しますが、FOREXTRUCKの場合は同時に両方のポジションを保有することがあります。(ヘッジポジション)
以下のMT4取引履歴チャートでは売り買い両方のポジションを持っている様子が分かります。
■USDCAD 1時間足 白=BUY 赤=SELL
このようなヘッジポジションは、どちらか一方のポジションが負けてもどちらか一方でカバーすることができるため、リスクをヘッジできるというメリットがあります。
しかしながら、メリットだけではありません。デメリットもあります。
ヘッジポジションを持てば、どちらか一方のポジションは必ず負けることになるため利益が小さくなります。また、どちらか一方のポジションをクローズした後には、もう一方のポジションのリスクだけが残ります。
追加エントリーとロットサイズ
FOREXTRUCKはマーチンゲールEAですので、価格がポジションの方向から逆に動くたびに、追加ポジションをオープンしていきます。
以下のMT4取引履歴チャートでは追加ポジションをオープンしている様子が分かります。
■USDCAD 1時間足 白=BUY 赤=SELL
前エントリーから追加エントリーまでのpips幅は40pips~60pipsであり、比較的広く設定されています。
また、ロットサイズの増加例は下表のとおりとなります。
ポジションによって異なりますが、前回エントリーよりも2~4倍程度のロットサイズでエントリーしていきます。
ロットサイズを上げながらエントリーすることで、小さな価格の反転でもトータルポジションで利益を出すことができます。
一方で、ロットサイズが大きくなるほどリスクは上がります。もし価格が一方向に動き続けると大きな損失が発生する可能性があります。
裁量判断の介入?
FOREXTRUCKはほぼ常にポジションを持ち続けるタイプのEAですが、2020/3/17~2020/3/31までの期間中はトレードを中止しています。
■USDCAD 4時間足 白=BUY 赤=SELL
上のMT4取引履歴チャートでは、トレードが中断した期間は、相場が激しく上昇した後で、下落している様子が分かります。
マーチンゲールタイプのEAは、このような一方向に急激に動くマーケットには弱く、大きなドローダウンが発生する恐れがあります。
おそらく開発者は危険を察知して、相場が落ち着くまでEAの稼働を手動でストップしたのでしょう。
そのままこのEAを動かしていれば、もっと大きなドローダウンが発生していたはずです。
フォワードテスト環境
FOREXTRUCKのフォワードテスト環境はいずれもリアル口座での結果となります。
デモ口座とリアル口座は取引環境が異なります。値動き自体は同じに見えてもスリッページなど約定に関する環境は異なるので、同じEAをデモ口座とリアル口座で同時に動かしても得られる結果が異なります。
FOREXTRUCKは値幅が大き目に設定されていますので、デモ口座とリアル口座で結果は大きく変わらないことが予想されます。
そもそもリアル口座での結果が公開されていますので、リアル口座でも利益が出るということがある程度は証明されていると考えても良いでしょう。
バックテストの結果
バックテストの結果のみを妄信して、リアル口座で稼働させるのは危険であり、あくまで参考情報として活用するというスタンスが良いと思います。
FOREXTRUCKのバックテストは『Normal style』と『Aggressive style』の2種類の結果が公開されています。
■Normal style
稼働期間 | 2014/1/7~ | 2020/8/28 |
79ヶ月 | ||
初期証拠金 | 5,000 | |
運用ロットサイズ | 変動ロット設定 | |
最終残高 | 80,759 | |
合計収益 | 75,759 | |
合計収益率 | 1615.2% | |
平均月利(複利) | 3.6% | |
最大ドローダウン(相対) | 28.9% | |
プロフィットファクタ | 1.75 | |
勝率 | 60.9% | |
総取引数 | 1609回 |

稼働期間 | 2014/1/7~ | 2020/8/28 |
79ヶ月 | ||
初期証拠金 | 1,000 | |
運用ロットサイズ | 変動ロット設定 | |
最終残高 | 11,777,248 | |
合計収益 | 11,776,248 | |
合計収益率 | 1177724.8% | |
平均月利(複利) | 12.6% | |
最大ドローダウン(相対) | 87.8% | |
プロフィットファクタ | 1.86 | |
勝率 | 61.1% | |
総取引数 | 1617回 |
『Normal style』と『Aggressive style』の違いは残高に対するロットサイズの違いだけで、『Aggressive style』はリスクを取って大きなロットサイズで運用されます。
エントリーポイントや取引頻度に関しては、『Normal style』と『Aggressive style』でほとんど変わりはありません。
FOREXTRUCKのまとめ
フォワードテストでは今のところ良い成績を収めています。
取引手法は、マーチンゲールが基本戦略であり、USDCADで稼働すること、ポジションを両建てすることが主な特徴です、
取引手法はマーチンゲール法である以上は、今後一発で大きなドローダウンが発生する可能性があります。
ハイリスク、ハイリターンであることを覚悟するなら利用を検討してみても良いかもしれません。
スプレッド&取引手数料で損しない。一番お得な取引環境とは
裁量トレードにしろ、EAを利用した自動売買にしろ、取引回数が多くなるほどスプレッドや取引手数料がトレード損益に与える影響は大きくなります。特にEAを用いた自動売買では取引回数は多くなる傾向にありますので、可能な限りスプレッドが狭く、取引手数料が低い環境でトレードすることが非常に大切です。
塵も積もれば山となりますので、時間が経つと大きな差になります。
最も低コストな取引環境について以下のページで検証していますので、参考にしてみてください。
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