Forex Real Profit EAのレビューと検証
ForexRealProfitEAは2010年からフォワードテストを開始している、非常に古くから存在するEAです。
価格は買い切りではありません。年間$199を支払う必要があります。
固定費をかけてまでこのEAを使用する価値はあるのでしょうか。
ForexRealProfitEAの基本情報
リアルライセンス数:1
サポート:あり
対応通貨ペア: EURAUD, EURUSD, GBPUSD , USDCHF, USDJPY
返金保証:30日間無条件の保証あり
ForexRealProfitEAの取引の特徴
販売ページではこのEAは6つの取引戦略を使用していると記載されています。このうち2つはアジアセッションでのスキャルピング、2つはトレンド相場でのスキャルピング、2つはブレイクアウト戦略です。
6つの取引戦略のうち、損益への影響が多いのがブレイクアウト戦略になります。
スキャルピング戦略もありますが、損失および利益のpips数が小さいため、ブレイクアウト戦略の方が損益への影響が大きいのです。
ブレイクアウト戦略とは直近の高値や安値のボーダーを超えたタイミングでエントリーすることを指します。
しかし、このEAはボーダーを超えたタイミングではなく、価格が急激に動いたタイミングでエントリーしているように見えます。20~50pips程度価格が勢いよく動いたタイミングでエントリーします。
したがって、私は「ブレイクアウト戦略」ではなく、「相場の急激さ」を利用した戦略ではないかと思います。
(実際の細かい取引ロジックは開発者でないと分かりません)
ハイリスクなグリッドやマーチンゲールなどの手法は採用されていません。
取引履歴を確認するとポジションを小分けにしてオープンすることがあります。
しかし、グリッドトレードではありません。
ForexRealProfitEAのライブパフォーマンス
ブローカー別でいくつかのフォワードテストの結果がMyfxbookに公開されています。
現在、継続されているフォワードテストの結果で共通して言えることは、2018年6月から1年以上このEAは損失を出し続けているということです。
大きなドローダウンは発生していませんが、少なくとも利益はでていません。
スキャルピングEAや相場の勢いを利用するEAは、値動きに変化があると利益が出なくなります。
スキャルピングや相場の勢いを利用するEAはデリケートなのです。
ForexRealProfitEAはなんと2010年からフォワードテストを行っています。
ここまで古くからフォワードテストを続けているEAのベンダーは少ないです。
そして2010年以来、停滞期を乗り越えて良い結果を出し続けてきたEAです。
この先、2018年8月から続いてきた停滞期を乗り越えるのか?それとも停滞が続くのか?我々は様子を見るべきです。
ForexRealProfitEAの価格について
ForexRealProfitEAを利用して期待できる月間利益率は2%程度です。
1000USDで運用したとすると、EAの年間利用代の$199を回収するのに10ヶ月もの期間がかかってしまいます。
このEAは年間契約となるのでまた1年後には$199を支払う必要があります。
もし、このEAで得た利益から$199を支払うのなら、このEAを利用する意味はほぼありまえん。
1000USDよりも大きい額でこのEAを利用するのであれば、年間契約代金は早期に回収できるかもしれません。
しかしながら、スキャルピングEAは大きい残高で取引ロットを上げてトレードすると約定が遅れて、勝てなくなるとりうリスクがあります。
このベンダーは大きな資金サイズでフォワードテストを行っていまえん。過去のフォワードテストの実績では、資金サイズは大きくても6000USD程度です。
ForexRealProfitEAの結論
ForexRealProfitEAは6つの戦略を駆使したユニークな取引をするEAです。グリッドやマーチンゲールなどの手法は採用されておらず、ドローダウンが少ないのも特徴です。
しかしながら、フォワードテストの結果では、2018年6月以降はドローダウンの時期が続いています。
スキャルピングEAや値動きの勢いに乗るタイプのEAは市場の値動きに変化があると勝てなくなるという特徴があります。
以前まで利益の出ていたアジアセッションのスキャルピングEAも近年は停滞するものが増えています。
それだけEAが長期に渡り勝ち続けるのは難しいことなのです。
このEAで期待できる月間利益率は2%程度しかありません。にもかかわらず、このEAには$199を年間契約で支払う必要があります
1000USD以下のような少ない入金額では、EAの利用代金を回収することすらできません。
固定費というものは厄介です。
調子の良くないEAに2000USD以上を賭ける気になりますか?私はなりません。
しばらく、このEAは調子を取り戻すかどうか観察すべきです。しかし、好調が戻ったとしても利用すべきかどうかは我々は慎重に判断すべきです。
どうでもいいですが、ベンダーの販売サイトのおじさんの顔が怖いです。
ベンダーはこの少し怖い写真を変更すべきです。
スプレッド&取引手数料で損しない。一番お得な取引環境とは
裁量トレードにしろ、EAを利用した自動売買にしろ、取引回数が多くなるほどスプレッドや取引手数料がトレード損益に与える影響は大きくなります。特にEAを用いた自動売買では取引回数は多くなる傾向にありますので、可能な限りスプレッドが狭く、取引手数料が低い環境でトレードすることが非常に大切です。
塵も積もれば山となりますので、時間が経つと大きな差になります。
最も低コストな取引環境について以下のページで検証していますので、参考にしてみてください。
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