Forex Robotronのレビューと評価 | 知らないと危険!
Forex RobotronはアジアセッションでスキャルピングするEAであり、ベンダーのフォワードテストでは申し分ない結果を残しています。
マーチゲール、グリッドトレードを使わずに、これだけの結果を残しているEAは珍しいです。
しかし、我々は購入する前に様々なリスクを検証しておかなければなりません。
Forex Robotronについて調査しましたので参考にしてください。
Forex Robotronの購入パターンと基本情報
BASIC | STANDARD | GOLD | GOLD | |
価格 | $299 | $399 | $499 | $999 |
リアル ライセンス数 | 1 | 2 | 3 | 制限無し |
デモ ライセンス数 | 制限無し | 制限無し | 制限無し | 制限無し |
アップデート | 無料 | 無料 | 無料 | 無料 |
サポート | 永久 | 永久 | 永久 | 永久 |
■通貨ペア
EURAUD, EURCAD, EURCHF, EURGBP, EURUSD, GBPAUD, USDCAD, USDCHF
■時間足
5分足
Forex Robotronのライブパフォーマンス
Myfxbookにいくつかのフォワードテストの結果が公開されています。
スキャルピングEAのため、ブローカーによって得られる結果は大きく異なります。
複数のブローカーでフォワードテストが行われていることは良いことです。
ブローカー:Knit FX
(2018年6月25日~2019年5月21日)
約1年間の稼働で、総利益+23839.21%、最大ドローダウン-30.1%は文句のつけようがない、圧倒的に良い結果と言えます。
ただし、利用されているブローカーであるKnit FXの信頼性に関しては不透明です。
なので、この結果を完全に信じ込むのは危険です。
■ブローカー:Rakuten Securities Australia
(2018年2月1日~2019年8月9日)
Rakuten Securities Australiaは固定スプレッドのアカウントだけを提供するブローカーです。
Rakuten Securities Australiaでの結果を見ると、固定スプレッドのブローカーではあまり良い結果が出ないと推測されます。
■ブローカー:Pepperstone
(2019年4月1日~稼働中)
このPepperstoneの口座では、最新バージョンであるVersion25が使用されています。
Pepperstoneは世界的に有名な優良ブローカーです。
Pepperstoneでの結果はある程度信頼性があると思ってよいでしょう。
旧バージョンを含めた全てのアカウントで最大ドローダウンが30%に抑えられています。
マーチンゲールやグリッドトレードを用いずに、このような美しい資産曲線を描くEAを私は見たことがありません。フォワードの結果は抜群に素晴らしいEAです。
ただし、これらの結果だけを見て飛びつくのは非常に危険です。取引の特徴を把握したあとで、利用するかどうかの判断をすべきです。
Forex Robotronの取引分析
アジアセッションでスキャルピングするタイプのEAです。
アジアセッションのスキャルピングEAは他にもたくさんあるなかで、Forex Robotron固有の特徴は以下の通りとなります。
エントリーポイント
サーバー時間で21~22 の時間帯にポジションをオープンします。この1時間の範囲でしかポジションをオープンしないのがForex Robotronの特徴です。
1時間しかポジションをオープンする時間がないと、トレード頻度は少なくなりそうですが、1日あたり3~4程度の取引が行われます。
ポジションはほとんどが買いのポジションであり、売りポジションを持つことは稀です。
パラメータ設定でトレードのモードをアグレッシブ、ノーマル、コンサバティブ(保守的)の3種類から選択することができます。このパラメータ設定でエントリーのロジックと頻度も変わるものと思われます。
ポジションクローズ
パラメータで固定のストップロス、利益確定値を設定することができます。
しかしながら、「Dynamic Close(流動的なポジションクローズ)」のパラメータをONにすることによって、ストップロスと利益確定値に価格が到達する前に、EAがベストだと判定したタイミングでポジションをクローズさせることができます。
ベンダーはこの「Dynamic Close」をONにすることを強く推奨しています。
ベンダーの公開アカウントでは、ストップロス-100pips/利益確定+100pipsが設定されていますが、実際にこの水準に価格が到達したことはありません。
なので、ストップロスはあくまで保険のようなものです。
ベンダーの公開口座の各トレードの平均損失、平均利益はともに5pips以内となっています。他のスキャルピングEAと比較しても、ポジションクローズのpips数は小さいです。
ロットサイズ
ロットサイズは固定のサイズを入力するか、「Risk %」のパラメータ設定で余剰証拠金に応じて自動でロット計算するかを選択することができます。
もちろんマーチンゲールやグリッドトレードの手法は採用されていません。
Forex Robotronの懸念事項
ブローカーに繊細
わずかなpips数をターゲットにするスキャルピングEAですので、スプレッド・スリッページや注文速度に敏感です。
特にForex RobotronはスキャルピングEAのなかでもターゲットにするpips数は小さいので、より慎重にブローカーを選択しなければなりません。
フォワードテストで使用されていたKnit FXは、マーシャル諸島に籍を置く、タイ人が運営しているブローカーです。マイナーなブローカーであり、レビューや口コミ情報が一切ありません。得体の知れないこのブローカーを使用するのはリスクが高いのでおすすめできません。
ただ、Version25の公開結果はPepperstoneの口座で運用されたものであり、Pepperstoneでは良い結果が出ています。
一般利用者の結果が良くない
このEAを購入した一般利用者の結果がmyfxbookに公開されています。
■ブローカー:Tickmill
Tickmillはスプレッドが狭く、比較的評判の良いブローカーですが、あまり良い結果が出ていません。
■ブローカー:Pepperstone
ベンダーのフォワードテストでも使用されているPepperstoneでの結果が公開されています。
まだ稼働開始から十分な時間が経っていませんので、評価することが困難です。
ベンダーの口座は月利15%以上の高い水準になっていますが、このアカウントはまだ良い結果が出ていません。
これらの一般利用者の利用結果を見ると、今のところこのEAが利益を出すかどうか不透明だと言わざるを得ません。
同一ベンダーから類似EAの販売疑惑
Forex Robotron のベンダーが、Forex Scalping EAという名のForex Robotronと同一ロジックのEAを販売しているという噂があります。
Forex Scalping EAの販売ページを確認すると、Forex Robotronの販売ページと酷似しており、どう考えても同一人物が作ったサイトにしか見えません。
もはや隠す気がないというほどサイトの構成が同じです。
Forex RobotronのマニュアルではForex Scalping EAがスポンサーとして紹介されていますが、同一人物が作成したEAであることは公表されていません。
なぜ、類似したEAをわざわざ別のサイトから販売しようとしているのか、その真意が分かりません。
Forex Scalping EAはバックテストの結果しか公開されておらず、フォワードテストの結果がありません。残念ながらバックテストの結果だけ見てEAを購入する人も少なからず存在します。ベンダーはForex Robotronのフォワードテストの結果が悪化した場合でも、継続的にEAが売れるようなバックアップにしているのでしょうか?
真相のほどは分かりませんが、ベンダーの信頼性という点ではマイナス要素になります。
Myfxbook2重アカウント疑惑
Forex RobotronのMyfxbookの公開結果は、イギリスのユーザーである『Forex Robotron』から公表されています。
一方、実際にはForex Robotronを使用している「GOB Trade 2」という名のアカウントが、タイのユーザーである『gobornop2』から公開されています。
(GOB Trade 2の結果はベンダーの販売サイト上でForex Robotronの結果として公表されています)
おそらく、これらの2つのMyfxbookのユーザーアカウントは同一人物のものであることが予想されます。フォワードテストで利用されているブローカーがKnit FXというタイ人が運営するブローカーであることも関係しているのでしょう。
もし同一人物なのであれば、2重のアカウントを作成し、別の名前で同一のEAの結果を公開して、EAを販売しようとしているのは不誠実です。
同一人物ではないにしても、2つのアカウントの関わりを説明すべきです。
もしかすると第三者が利用しても利益が出るEAであることを意図的にアピールしようとしているのかもしれません。
Forex Robotronの結論
ベンダーのフォワードテストは非常に素晴らしい結果が出ています。
優良ブローカーであるPepperstoneから公開されている結果もあり、ベンダーの口座では本当に利益が出ているものと思われます。
しかしながら、ベンダーの結果だけ見てEAを購入し、リアルアカウントで実際にお金をかけるのは危険です。
以下のダークサイドについても認識し、リスクを理解してから利用した方が良いです。
- スキャルピングEAであり、非常にわずかなpips数をターゲットにしているため、ブローカーによって結果が大きく左右される。
- 一般利用者で良い結果が出ていない。「利益が出ない」と悪いレビューが多い。
- 同一ベンダーから類似EAの販売疑惑があったり、Myfxbook2重アカウント疑惑があったりと、ベンダーとしての信頼性に欠ける部分がある。
しかし、フォワードテストの結果は申し分ないので、非常に興味深いEAです。
後もこのEAの動向に注目していきたいと思います。
リアル口座でのフォワードテスト環境は、Pepperstoneとなっています。Pepperstoneは取引コストの小さい優良ブローカーですが、残念ながら日本居住者は規制により利用できません。
スプレッド&取引手数料で損しない。一番お得な取引環境とは
裁量トレードにしろ、EAを利用した自動売買にしろ、取引回数が多くなるほどスプレッドや取引手数料がトレード損益に与える影響は大きくなります。特にEAを用いた自動売買では取引回数は多くなる傾向にありますので、可能な限りスプレッドが狭く、取引手数料が低い環境でトレードすることが非常に大切です。
塵も積もれば山となりますので、時間が経つと大きな差になります。
最も低コストな取引環境について以下のページで検証していますので、参考にしてみてください。
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