Final_Boost_CHFJPY(EA)-評判・レビュー
- 安定通貨ペアCHFJPYでトレードするEA
- 朝スキャ系
- 勝率は高いが、一度の損失が大きくなる
Final_Boost_CHFJPYの基本情報
価格 | ¥15,800(税込) |
時間足 | M15 |
通貨ペア | CHF/JPY |
取引スタイル | スキャルピング |
開発者 | ねこ博士 |
同開発者の他のEAレビュー | 粉雪 Pips_miner_EA Morning_M15_USDJPY EA_final_max_w_mix 吹雪 STAR_CHF |
販売サイト | GOGOJUN |
端末 | MT4 |
2020年初頭から世界を揺るがしている新型コロナウイルスによって相場は不安定な状態となっていますが、CHFとJPYはともに経済不況時にも値が安定しているため、危機回避通貨として需要が高まる傾向にあります。
比較的値動きが安定したCHFJPYの通貨ペアでレンジ相場を狙った逆張りトレードをするのがFinal_Boost_CHFJPYの特徴となります。
当EAの開発者である「ねこ博士」は同じくCHFJPYの通貨ペアで稼働する「STAR_CHF」を製作・販売しています。いずれも逆張りスキャルピング系のEAになりますが、主な違いはFinal_Boostは、値幅が狭く朝スキャ系のEAであること、相場が逆行すれば追加のポジションをオープンするリピート系のEAであることです。
コロナ相場でも安定した利益を出すことをコンセプトに製作されたEAになりますが、特にコロナ相場でなくとも通用するように設計されています。
収益性・ドローダウンの評価
■2020/4/17時点
日付 | 金額 | |
運用開始 | 2020/3/5 | 初期残高:¥1,000,000 |
残高 | 2020/4/17 | 現在残高:¥1,049,727 |
運用ロットサイズ | 【固定】0.1ロット | |
期間 | 1ヶ月 | |
合計収益 | +¥49,727 | |
合計収益率 | +5.0% | |
月間利率(複利) | +5.0% | |
月間利率(単利) | +5.0% | |
最大ドローダウン | 対初期残高1.1% | |
勝率 | 96.0% | |
総取引数 | 74回 |
15.5万円ベースの値になります。
※初期残高100万円、固定0.1ロット運用における最大ドローダウン値は10,680円であり、初期残高に対するドローダウン値は1.1%となります。
稼働開始からまだ十分な時間が経過しているとは言えませんが、現時点では良い結果が出ていると言って良いでしょう。
ドローダウンの値も小さくなってはいますが、複数ポジションを持って相場の反転を待つタイプのEAになりますので、今後一発で大き目のドローダウンが発生する可能性がある点は認識が必要です。
勝率が90%を超えているとおり、コツコツ利益を積み上げる代わりに、大き目の負けが入る可能性がありますので、長期間様子を観察しないことにはこのEAの良し悪しというのは判断できないかと思います。
一方、バックテストでは長期稼働でも良い結果が出ていますので、バックテストの結果を参考に稼働させるという判断もありかもしれません。(バックテストはあくまで参考です)
取引分析-エントリー/エクジット
トレンドの方向とは関係なく、短期逆張りでエントリーしていきます。
以下のMT4取引履歴チャートでは、トレンドの方向とは関係なく逆張りエントリーしている様子が分かります。
■CHFJPY 15分足 白=BUY 赤=SELL
また、相場がエントリーの方向とは逆行すると最大3ポジションまで追加エントリーしていることが分かります。
ポジションごとに8pipsの含み益が出た時点で利益確定していきます。
一方で、大きな含み損を抱えた後などはブレイクイーブン(損益がほぼ0の状態で決済)で一括してポジションをクローズすることがあります。
以下のMT4取引履歴チャートでは、2つの買いポジションを持ち50pipsほど含み損が出た後でブレイクイーブンで決済している様子が分かります。
■CHFJPY 15分足足 白=BUY 赤=SELL
取引分析-取引時間
MT4サーバー時間(GMT+2/3)で22時~23時台にエントリーすることがほとんどで、日本時間(GMT+9)では早朝の時間帯になります。
いわゆる朝スキャ系のEAです。
この時間帯は小刻みなレンジ相場になりやすいという特徴がありますので、逆張りスキャルピングトレードには適した時間帯と言えるでしょう。
取引分析-取引頻度
いまのところ1日に約3エントリーする計算になります。
最大3ポジションまでの追加エントリーも含めて1トレードとすると、1日に1回はトレードする計算になります。
取引頻度は比較的高いEAと言って良いでしょう。
取引分析-リスク分析
エントリー/エクジットの項目で説明したとおり、ロスカット幅を大き目にとって、含み益が出るまで待ってから決済します。したがって高い勝率により利益を積み重ねていきますが、そのかわり1回の負けで被る可能性のある損失も大きくなります。
販売ページ上での説明では、利益確定8pipsに対して、最大ストップロス80pipsとなっています。
さらに最大3つまで同時にポジションを持つことを考えると一連のトレードの利益確定は24pips,
最大ストップロスは240pipsと大きな差が出ることになります。
コツコツドカン型(コツコツ積み上げた利益を1発で吹き飛ばす)のEA予備軍とも言えるかもしれませんが、結局はバランスで判断する必要がありますので、短期的に利益が積みあがったからと言って良いEAと判断することもできませんし、1発大きく負けたからと言って悪いEAということでもありません。
結局は長期的なバランスを見て判断するしかないのです。長期的バックテストでは良い結果が出ていますので利用するという判断もありかと思います。
ただし、短期的なフォワードテストを見て安定した負けないEAだと錯覚して利用するのは控えた方が良いでしょう。
フォワードテスト環境
Final_Boost_CHFJPYのフォワードテスト環境は「OANDA JAPANデモ口座」となります。
デモ口座とリアル口座は取引環境が異なります。値動き自体は同じに見えてもスリッページなど約定に関する環境は異なるので、同じEAをデモ口座とリアル口座で同時に動かしても得られる結果が異なります。
Final_Boost_CHFJPYはスキャルピング系のEAですので、デモ口座でのフォワードテストとリアル口座での稼働結果が異なる可能性がある点については認識が必要かと思います。
バックテストの結果
稼働期間 | 2005/4/11~ | 2020/2/1 |
177ヶ月 | ||
初期証拠金 | 10,000 | |
運用ロットサイズ | 【固定】0.1ロット | |
最終残高 | 37,227 | |
合計収益 | 27,227 | |
合計収益率 | 372.3% | |
平均月利(複利) | 0.7% | |
平均月利(単利) | 1.5% | |
最大ドローダウン(相対) | 7.6% | |
最大ドローダウン(金額) | 2,189 | 対初期残高21.9% |
プロフィットファクタ | 1.61 | |
勝率 | 83.8% | |
総取引数 | 13954回 |
Final_Boost_CHFJPYの場合は、比較的長期でバックテストが実施されていることや、フォワードテストと取引内容や結果に大きな開きはないため、バックテストの結果も参考にして良いかと思います。
最大ドローダウンは20%となっており、こちらも許容範囲と言って良いでしょう。
Final_Boost_CHFJPYのまとめ
CHFJPYの比較的値動きが安定したペアで稼働する「逆張りリピート系朝スキャEA」です。
勝率が高く短期的に見ると利益が積み上がりますが、一度の負けが大きくなることがある点については認識が必要です。
繰り返しになりますが、この手のEAは長期的に見た場合の勝率と1回のトレードの利益/損失のバランスが重要になりますので、短期的な勝敗の結果で一喜一憂することには意味はありません。
長期バックテストの結果を参考(あくまで参考)にするなれば、利用するのはありだと思いますが、このEAの性質を理解した上で利用されることをおすすめします。
スプレッド&取引手数料で損しない。一番お得な取引環境とは
裁量トレードにしろ、EAを利用した自動売買にしろ、取引回数が多くなるほどスプレッドや取引手数料がトレード損益に与える影響は大きくなります。特にEAを用いた自動売買では取引回数は多くなる傾向にありますので、可能な限りスプレッドが狭く、取引手数料が低い環境でトレードすることが非常に大切です。
塵も積もれば山となりますので、時間が経つと大きな差になります。
最も低コストな取引環境について以下のページで検証していますので、参考にしてみてください。
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