ユーロドール Mr2 EURUSD(EA)-評判・レビュー
- ナンピン・マーチンゲール系EA
- 収益率高いがリスクも高い
ユーロドール Mr2 EURUSD(EA)の基本情報
価格 | ¥19,000(税込) |
時間足 | M5 |
通貨ペア | EUR/USD |
取引スタイル | スキャルピング~デイトレード |
開発者 | ター |
同開発者の他のEAレビュー | ユーロエーン EURJPY EA 一陽来復 GBPNZD |
販売サイト | GOGOJUN |
端末 | MT4 |
高い収益率を示す一方で、一発で口座が破綻するリスクの高いEAとなりますので注意が必要です。
収益性・ドローダウンの評価
■2020/4/23時点
日付 | 金額 | |
運用開始 | 2019/4/22 | 初期残高:¥1,000,000 |
残高 | 2020/4/23 | 現在残高:¥1,743,051 |
運用ロットサイズ | 初期ロット0.02(マーチンゲール) | |
期間 | 12ヶ月 | |
合計収益 | +¥743,051 | |
合計収益率 | +74.3% | |
月間利率(複利) | +4.7% | |
月間利率(単利) | +6.2% | |
最大ドローダウン | 対初期残高39.5% | |
勝率 | 71.5% | |
総取引数 | 3682回 |
※初期残高100万円、固定ロット運用における最大ドローダウン値は395,454円であり、初期残高に対するドローダウン値は39.5%となります。
1年以上のフォワードテストに耐えて高い利益率を示していますが、残高と有効証拠金の推移グラフに開きがある点が気になります。
最大ドローダウンの絶対値は約40万円となっており、初期残高100万円に対して約40%となっています。少々リスクが高い状態と言えますので、もし利用するのであればロットサイズを落としての運用をおすすめします。
すなわち初期残高100万円で初期ロット0.02なので、0.01に落とすということですが、逆にいうと0.01ロット運用で残高が100万円あっても20%程度のドローダウンが発生しているということになります。
少額残高での稼働は口座破綻のリスクが大きいので全くおすすめできません。
取引分析-エントリー
ユーロドール Mr2は逆張りでエントリーして非常に小さい値幅でナンピンを繰り返すタイプのEAになります。
以下のMT4取引履歴チャートを見てもらえれば分かるとおり、ナンピンでおびただしい数のポジションを保有していることが分かります。
■EURUSD 15分足 白=BUY 赤=SELL
エントリーポイントを厳選する訳ではなく、常にポジションを持ち価格がエントリー方向と動いた場合にはナンピンして価格の反転を待つタイプのEAになります。
取引分析-ナンピン幅/最大ポジション数
エントリー方向から3~8pips程度の小さい値幅でも価格が逆行すれば追加ポジションをオープンします。したがって非常に多くのポジションをオープンすることになります。
なお最大ポジション数は50となっています。
取引分析-ロットサイズ増加率
フォワードテストの取引では最初の15ポジションまではロットサイズは増加せず初期エントリーの0.02ロットのままです。16ポジション目以降から0.01ロットずつ段階的にロットサイズを上げてトレードしていきます。
フォワードテストにおける最大ポジションは37個で、ロットサイズは全ポジション合計で約3ロットまで膨れ上がっています。非常にリスクの高い状態と言えるでしょう。
取引分析-ロスカット
基本的にはロスカットをせずに、追加エントリーを繰り返しながら価格の反転を待ちます。
したがって価格が一方向に動き続ければ口座残高が一気に0になるような負け方をします。
パラメータでストップロス設定をすることも可能なようですが、このようなナンピン・マーチンゲール系のEAでストップロスを設定するのは返ってパフォーマンスが下がる可能性もありますので注意が必要です。
フォワードテスト環境
ユーロドール Mr2のフォワードテスト環境は「外為ファイネストデモ口座」となります。
デモ口座とリアル口座は取引環境が異なります。値動き自体は同じに見えてもスリッページなど約定に関する環境は異なるので、同じEAをデモ口座とリアル口座で同時に動かしても得られる結果が異なります。
ユーロドール Mr2はマーチンゲール系のEAですので、そこまでデモ口座とリアル口座の違いに敏感ではないと思われますが、結果がズレる可能性がある点については認識が必要です。
バックテストの結果
稼働期間 | 2018/3/1~ | 2019/3/29 |
12ヶ月 | ||
初期証拠金 | 10,000 | |
運用ロットサイズ | 初期ロット0.02(マーチンゲール) | |
最終残高 | 20,312 | |
合計収益 | 10,312 | |
合計収益率 | 203.1% | |
平均月利(複利) | 6.1% | |
平均月利(単利) | 8.6% | |
最大ドローダウン(相対) | 34.4% | |
最大ドローダウン(金額) | 5,819 | 対初期残高58.2% |
プロフィットファクタ | 2.19 | |
勝率 | 72.0% | |
総取引数 | 3812回 |
したがってバックテストの結果のみを妄信して、リアル口座で稼働させるのは危険であり、あくまで参考情報として活用するというスタンスが良いと思います。
ユーロドール Mr2に関しては取引内容にはフォワードテストとバックテストで違いがありません。ロットサイズも残高約100万円に対して0.02ロットと同等になっています。
ただ、バックテストの期間が1年間と非常に短い点には注意が必要です。長期のバックテストには耐えられない可能性が高いと判断して良いかと思います。
また1年間のバックテストでも最大ドローダウンの絶対値は60万円となっており、初期残高に対して60%のドローダウンが発生している点にも注意が必要です。
ユーロドール Mr2(EA)-まとめ
フォワードテスト・バックテストでは高い収益率を示しており、初見では魅力的なEAに映るかもしれませんが、リスクの高いEAであることを理解しなければなりません。
相場がどちらかの方向に急激に動くと口座が吹き飛ぶ危険性が非常に高いEAになります。バックテストの不自然な期間の短さや、大きなドローダウンを見ても危険性の高いEAであると言わざるを得ません。
個人的にはこのEAでリスクを取る必要はないかと思います。
スプレッド&取引手数料で損しない。一番お得な取引環境とは
裁量トレードにしろ、EAを利用した自動売買にしろ、取引回数が多くなるほどスプレッドや取引手数料がトレード損益に与える影響は大きくなります。特にEAを用いた自動売買では取引回数は多くなる傾向にありますので、可能な限りスプレッドが狭く、取引手数料が低い環境でトレードすることが非常に大切です。
塵も積もれば山となりますので、時間が経つと大きな差になります。
最も低コストな取引環境について以下のページで検証していますので、参考にしてみてください。
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