Eternal_EA_G-Edition – 評判・レビュー
- ナンピン・マーチンゲールEA
- 5分足稼働でナンピン幅が狭いのが特徴
- バックテスト期間が短いのがやや不安
アカウント破綻により本EAのレビューを停止します。(2020/3/13)
Eternal_EA_G-Editionの基本情報
価格 | ¥10,000(税込) |
時間足 | M5 |
通貨ペア | EUR/USD |
取引スタイル | スキャルピング |
開発者 | くまのみFX |
販売サイト | GOGOJUN |
端末 | MT4 |
複雑なロジックは採用されていない、典型的なナンピン・マーチンゲール系のEAとなります。
また、5分足で稼働すること、ナンピン幅が狭いことからスキャルピングEAと位置付けるこもできるかと思います。
収益性・ドローダウンの評価
日付 | 金額 | |
運用開始 | 2019/10/7 | 初期残高:¥1,000,000 |
残高 | 2020/2/24 | 現在残高:¥1,022,406 |
期間 | 4ヶ月 | |
合計収益 | +¥22,406 | |
合計収益率 | +2.2% | |
月間利率(複利) | +0.6% | |
最大ドローダウン | 7.3% | |
勝率 | 70.3% | |
総取引数 | 747回 |
平均月利は1%未満となっており、少々物足りないと感じる人もいるかもしれません。
最大ドローダウンは現在10%未満となっていますが、ナンピン・マーチンゲール系のEAは多くのポジションとロットサイズを抱えますので、ドローダウンが一気に膨らみやすいという特徴がありますので注意してください。
取引分析-基本スタイル
Eternal_EA_G-Editionは典型的なナンピン・マーチンゲール系のEAです。
ポジションとは逆の方向に価格が動くと、ロットサイズを上げた追加ポジションをオープンしていきます。
ロットサイズを上げていくので、初回ポジションの位置まで価格が戻らなくても、小さな価格の戻りでトータルのポジションで利益が出るという仕組みになっています。
ただし、価格がポジションの方向とは逆に動き続けた場合、大きな含み損を抱え、最悪の場合は一気に口座残高が0になるような負け方をするリスクを含んでいる点は認識が必要です。
取引分析-ナンピン幅
Eternal_EA_G-Editionのナンピン幅は基本的には約5pipsの固定となっています。
ナンピン幅を状況に応じて変化させるEAも多くありますが、Eternal_EA_G-Editionの場合は固定となっています。したがって、価格がポジションの方向から逆行するにつれて等間隔でロットサイズを上げた追加ポジションをオープンしていきます。
以下のMT4取引チャートではレンジ相場において、最初に売りポジションを持ち、価格が上昇するにつれて等間隔で追加ポジションをオープンしていることが見て取れます。
■EURUSD 5分足 白=BUY 赤=SELL
この取引チャートだけ見るとトータルのポジションでも負けているように見えますが、追加ポジションのロットサイズは上がっていますので、トータルで利益は出ています。
取引分析-ロットサイズ増加率
100万円の残高でスタートしたフォワードテストの初回ロットサイズは0.01ロットとなっています。初回ポジションから価格が逆行すると『初回0.01ロット⇒2回目0.01ロット⇒3回目0.02ロット⇒4回目0.04ロット⇒5回目0.08ロット0.16⇒6回目0.32ロット⇒7回目0.64ロット⇒8回目1.28ロット⇒9回目2.56ロット』とサイズを上げたポジションをオープンします。
2回目以降は前回のポジションの2倍のロットサイズのポジションをオープンしていきます。
最大ポジション保有数は9つとなっています。
取引分析-エントリーポイント
トレンドの方向に初回ポジションをオープンしていきます。
以下のMT4取引履歴チャートでは上昇トレンドでは買いポジション、下降トレンドでは売りポジションを取っていることが分かります。
■EURUSD 15分足 白=BUY 赤=SELL
ナンピン・マーチンゲール系のEAはトレンドに対して逆張りでエントリーする方が一般的かと思いますが、Eternal_EA_G-Editionはトレンドに対して順張りでエントリーしていきます。
ナンピン・マーチンゲールは相場が上下する特性を生かしたものですので、順張りするとリスクも拡大することになりかねませんが、Eternal_EA_G-Editionの場合はナンピン幅が5pipsと非常に狭いため、トレンドフォローの順張りの方が適しているのかもしれません。
ただし、急激なトレンドの転換が起こった場合には、比較的大きなリスクを抱えるという点は理解しておく必要があるかと思います。
フォワードテスト環境
EA 一陽来復のフォワードテスト環境は「外為ファイネストデモ口座」となります。
デモ口座とリアル口座は取引環境が異なります。値動き自体は同じに見えてもスリッページなど約定に関する環境は異なるので、同じEAをデモ口座とリアル口座で同時に動かしても得られる結果が異なります。
特に10pips以内などわずかなpipsを狙うスキャルピングEAに関しては、デモ口座で良い結果が出ても、リアル口座では負けるという現象が良く起こります。
ナンピン系EAはそこまで、デモ口座、リアル口座の違いに敏感ではないと思われますが、Eternal_EA_G-Editionは値幅の小さいスキャルピングEAという特徴もありますので、デモとリアル口座での結果が異なる可能性については認識が必要です。
バックテストの結果
稼働期間 | 2014/1/2~ | 2019/8/30 |
67ヶ月 | ||
初期証拠金 | 1,000,000 | |
最終残高 | 2,242,751 | |
合計収益 | 1,242,751 | |
合計収益率 | 224.3% | |
平均月利(複利) | 1.2% | |
最大ドローダウン | 31.1% | |
プロフィットファクタ | 1.97 | |
勝率 | 63.2% | |
総取引数 | 16257回 |
したがってバックテストの結果のみを妄信して、リアル口座で稼働させるのは危険です。
10年以上のバックテストを行う開発者が多いなか、Eternal_EA_G-Editionのバックテスト期間は約5年間となっています。
なぜ、あえて5年としているのかの真相は分かりませんが、長期間のバックテストには耐えられなかったため、直近5年間の結果だけを掲載しているという可能性も考えられます。
Eternal_EA_G-Editionのまとめ
固定pips幅でロットサイズを2倍に上げながらトレードする典型的なナンピン・マーチンゲールEAです。
特徴を挙げるとするとナンピン幅が5pipsと狭いことと、トレンドフォローでエントリーする点になるかと思います。
ナンピン・マーチンゲール系のEAは右肩あがりにムラなく利益が積みあがるという長所もありますが、ポジションを抱えたまま価格が一気に大きく動くと大きな含み損を抱えるというリスクもあります。バックテストの期間が短いというのも不安要素としてあります。
高い利益率が期待できるものでもないため、わざわざこのEAでリスクを取る必要はないのではというのが個人的な感想です。
スプレッド&取引手数料で損しない。一番お得な取引環境とは
裁量トレードにしろ、EAを利用した自動売買にしろ、取引回数が多くなるほどスプレッドや取引手数料がトレード損益に与える影響は大きくなります。特にEAを用いた自動売買では取引回数は多くなる傾向にありますので、可能な限りスプレッドが狭く、取引手数料が低い環境でトレードすることが非常に大切です。
塵も積もれば山となりますので、時間が経つと大きな差になります。
最も低コストな取引環境について以下のページで検証していますので、参考にしてみてください。
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