Cradle(EA)- 評判とレビュー
- トレンドフォローのデイトレード系EA
- ハイリスクな手法は採用されていない
- レンジ相場が到来した際の結果がやや不安
Cradleの基本情報
CradleはEURJPYで稼働するデイトレード系EAです。
価格 | ¥10,000(税込) |
時間足 | H1 |
通貨ペア | EUR/JPY |
取引スタイル | デイトレード |
開発者 | micco |
販売サイト | GOGOJUN 独自Webサイト |
端末 | MT4 |
収益性・ドローダウンの評価
日付 | 金額 | |
運用開始 | 2020/1/8 | 初期残高:¥1,000,000 |
残高 | 2020/2/14 | 現在残高:¥1,077,200 |
期間 | 1ヶ月 | |
合計収益 | +¥77,200 | |
合計収益率 | +7.7% | |
月間利率(複利) | +7.7% | |
最大ドローダウン | 6.5% | |
勝率 | 80.0% | |
総取引数 | 10回 |
ただし稼働開始からまだ1ヶ月ほどしか経過していないので、結果については現時点では評価できません。取引回数も現時点では10回しかありません。
取引分析 – エントリーと決済値幅
10~30pips程度の利益を狙って数時間ポジションを持つタイプのEAとなります。ポジションの平均保有時間は6時間程度となっており、スキャルピングというよりはデイトレード寄りのEAになります。
EURJPYの通貨ペアでトレンドの方向にのみエントリーします。
以下の取引履歴画面ではトレンドに乗って利益を出していることが良く分かります。
■EURJPY 4時間足 白=BUY 赤=SELL
Cradleは勝ちポジションを約15~30pipsで決済しますが、負けポジションに関しても20~40pipsで決済しています。
■EURJPY 30分足 白=BUY 赤=SELL
まだ2回しかロスカットは発生していませんので、断定的な言い方は避けるべきかもしれませんが、しっかりロスカットが入るタイプのEAであることが予想されます。
利益確定のpips幅に対して、ロスカットのpips幅が非常に大きいタイプのEAはコツコツ積み上げた利益を1度の負けトレードで吹き飛ばすことがよくありますが、Cradleはそのような設計ではないと思われます。
ただし、損小利大という訳ではなく、ロスカットのpips幅の方が利益確定のpips幅よりも大きくなる傾向がある点については認識が必要です。
取引分析 – 弱点とリスクの考察
Cradleはトレンドの方向にエントリーするタイプのEAとなります。したがって、トレンド相場では利益を積み重ねてれることが期待できます。
トレンドの転換点においても、エントリーした場合もあまり痛手にならない程度の値幅でロスカットが入りますので、そこまで心配すべきではないでしょう。
一方、不安視すべきは長期に渡りレンジ相場が継続した場合です。
トレンドフォロー系のEAはレンジ相場ではロスカットが多発して損失が積み重なる傾向があります。
■EURUSD 日足
まだフォワードテストを開始してから時間が経っていないため、本格的なレンジ相場を経験したことがありません。
レンジ相場でのエントリーをうまく回避できるようであれば、このEAは期待できると言えるでしょう。
一方、レンジ相場でロスカットが多発するようであれば、完全放置で利用するのは危険なEAになる可能性があります。
フォワードテスト環境
Cradleのフォワードテスト環境は「OANDA JAPANデモ口座」となります。
デモ口座とリアル口座は環境が異なるため、特に10pips以内などわずかなpipsを狙うスキャルピングEAに関しては、デモ口座で良い結果が出ても、リアル口座では負けるという現象が良く起こります。
Cradleのターゲットとする値幅は15pips~40pips程度です。スキャルピングEAほど結果が左右される訳ではありませんが、リアル口座での結果は異なる可能性がある点は認識しておくべきです。
Cradleの開発者はデモ口座での結果だけでなく、リアル口座での運用結果もmyfxbookで公開しています。リアル口座の結果を公開しようとする姿勢は好感が持てます。
今後、リアル口座でも継続して良い結果が出るのであれば、利用する価値はあるかと思われます。
バックテストの結果
稼働期間 | 2010/1/4~ | 2019/12/30 |
119ヶ月 | ||
初期証拠金 | 10,000 | |
最終残高 | 15,609 | |
合計収益 | 5,609 | |
合計収益率 | 156.1% | |
平均月利(複利) | 0.4% | |
最大ドローダウン | 2.8% | |
プロフィットファクタ | 1.54 | |
勝率 | 77.2% | |
総取引数 | 1368回 |
バックテストの結果は良くても、リアル口座では勝てないEAというのは山ほど存在します。
そもそもCradleの場合は、バックテストの結果を見ても最大ドローダウンが2.8%と非常に低い代わりに、平均月利も0.4%と非常に低いのであまり魅力に感じる人はいないのではないでしょうか。
ロットサイズを上げれば収益率は上がりますが、ドローダウンも大きくなります。
バックテストの結果は信用せずに、フォワードテストでの挙動と取引手法を参考にしながらEAの利用の判断とロットサイズの調整をすべきかと思います。
Cradle(EA)のまとめ
まだフォワードテストの開始から間もないので、現時点でこのEAの評価を正確にすることはできません。
しかしながら、王道のトレンドフォローロジックで、かつ損失ポジションをむやみに放置せずにロスカットしている実績からみると今後の期待感があるEAです。
ただ、懸念材料はレンジ相場が続いた際にロスカット多発で大きな損失が発生することです。いつになるか分かりませんが、レンジ相場は今後必ずやってきますので、経過観察していきたいと思います。
なおGOGOJUNに出品されているEAですが、開発者のWebサイトからも購入できますので、MT4が利用できるどのFX業者でも利用できます。
スプレッド&取引手数料で損しない。一番お得な取引環境とは
裁量トレードにしろ、EAを利用した自動売買にしろ、取引回数が多くなるほどスプレッドや取引手数料がトレード損益に与える影響は大きくなります。特にEAを用いた自動売買では取引回数は多くなる傾向にありますので、可能な限りスプレッドが狭く、取引手数料が低い環境でトレードすることが非常に大切です。
塵も積もれば山となりますので、時間が経つと大きな差になります。
最も低コストな取引環境について以下のページで検証していますので、参考にしてみてください。
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