BlueRose GBP/JPY(EA)- 評判・レビュー
- ドテン型EA
- トレンドの初動でドテン売買
- バックテストの結果に不安要素あり
BlueRose GBP/JPYの基本情報
価格 | ¥17,500(税込) |
時間足 | H1 |
通貨ペア | EUR/USD |
取引スタイル | デイトレード~スイングトレード |
開発者 | 投機家かなめ |
販売サイト | GOGOJUN |
端末 | MT4 |
1時間足で稼働し、決済値幅も比較的大きいのでスキャルピングタイプのEAではなく、デイトレード~スウィングトレード寄りのEAであると言えます。
収益性・ドローダウンの評価
日付 | 金額 | |
運用開始 | 2019/6/10 | 初期残高:¥1,000,000 |
残高 | 2020/2/26 | 現在残高:¥2,626,156 |
期間 | 8ヶ月 | |
合計収益 | +¥1,626,156 | |
合計収益率 | +162.6% | |
月間利率(複利) | +12.8% | |
最大ドローダウン | 25.3% | |
勝率 | 40.9% | |
総取引数 | 225回 |
放置式で稼働するには、もう少しフォワードテストの観察期間があった方が良いように思いますが、この結果が続くのであれば十分に利用価値はあるかと思います。
ただしバックテストの期間が約2年半と短い点には注意が必要かと思われます。
取引手法分析-ドテン売買
販売ページには、トレンドフォロー型のEAと記載されています。
実際の取引履歴を確認すると、ドテン売買を行うEAであることが分かります。
ドテンという言葉を聞きなれない方もいるかもしれませんが、ドテン売買とは「保有ポジションを決済すると同時に反対方向のポジションを持つこと」を指します。
以下のMT4取引履歴チャートを確認すると、「相場が下げているタイミングで売りポジションを決済すると同時に買いエントリー」、「上げているタイミングで買いポジションを決済すると同時に売りエントリー」を繰り返していることが分かるかと思います。(BlueRoseの場合は常にポジションを持つわけではなく、ポジションを持たない期間もあります。)
■GBPJPY 1時間足 白=BUY 赤=SELL
このようなドテン売買は逆張りエントリーすることが一般的ですが、BlueRoseの場合は完全な逆張りでエントリーする訳ではありません。相場の戻りを確認してからエントリーしていきます。
相場の上昇後にある程度下げてきたタイミング、または下落後にある程度上げてきたタイミングでドテン売買を行います
すなわち相場が動いている方向にエントリーしていきますので、超短期的に見れば順張りですしトレンドフォローなので、開発者の「トレンドフォロー型のEA」という記載も特に間違ってはいません。
さらにこのEAの動きの面白いところはトレンドに乗るとそのままポジションをホールドし続けて大きな利益を狙うという特徴があることです。
以下のMT4取引履歴チャートを確認では、下降トレンドでポジションを持ち続けて、大きく利食いしていることが分かります。
■GBPJPY 1時間足 白=BUY 赤=SELL
一般的なドテン型の売買は逆張りでエントリーし、相場がある程度動いた後にドテン売買をしますので、「レンジ相場に強く、トレンド相場に弱い」という特徴があります。トレンドが発生すると大幅なロスカットが発生してしまいます。
しかしながらBlueRoseの場合は、ドテン売買でありながらトレンドの初動でエントリーして利を伸ばし、レンジ相場にもそこまで弱くないという特性があります
。
完璧に相場の動きを予想しているかのようなエントリー/エクジットをすることも多くあり、興味深い独特のEAです。
ドテン売買はエントリー頻度も高くなりますので、うまくハマれば高い利益率が期待できるEAといえるでしょう
しかしながら、後で詳細を記載しますが、バックテストの期間が約2年間と非常に短い期間となっていますので、長期間のフォワードテストに耐えられるかどうか不透明感がある点に注意してください。
フォワードテスト環境
BlueRose GBP/JPYのフォワードテスト環境は「EZインベスト証券デモ口座」となります。
デモ口座とリアル口座は取引環境が異なります。値動き自体は同じに見えてもスリッページなど約定に関する環境は異なるので、同じEAをデモ口座とリアル口座で同時に動かしても得られる結果が異なります。
BlueRose GBP/JPYはわずかな値幅を狙うスキャルピングEAではないため、そこまでデモorリアルの違いに敏感ではないと思われますが、リアル口座でも結果がフォワードテストと異なる可能性については認識が必要です。
(場合によってはリアル口座の方が成績が良いということもあります。)
バックテストの結果
稼働期間 | 2017/8/1~ | 2019/3/30 |
19ヶ月 | ||
初期証拠金 | 700,000 | |
最終残高 | 6,761,793 | |
合計収益 | 6,061,793 | |
合計収益率 | 966.0% | |
平均月利(複利) | 12.7% | |
最大ドローダウン | 51.9% | |
プロフィットファクタ | 1.53 | |
勝率 | 39.7% | |
総取引数 | 486回 |
また、ドローダウンも51.9%と比較的大きくなっています。
このバックテストの結果からは長期間の稼働に耐えられるかどうかは不透明と言わざるを得ません。
BlueRose GBP/JPYまとめ
トレンドの初動に乗りながらドテン売買するという独特のトレードロジックが採用されています。相場の動きを見事に予想しているかのようなトレードをすることがあり、うまくハマれば短期間で大きな利益が期待できるかと思います。
実際に現時点での利益率も高く平均月利は10%を超えています。
しかしながら、バックテストの結果を見ると不安を抱かずにはいられません。期間が2年半しかないうえに、最大ドローダウンも約50%と大きくなっています。
相場の状態に合わせてEAを稼働させたり、止めたりするのもひとつの手法としてはありますが、このEAはなかなか動きが予想しづらい部分もありますので、高度なテクニックが必要になってくるかと思います。
不安感、不透明感はありますが、トレンドフォロー順張りで勝率は高い代わりに、期待月利が1%に満たないEAよりも、BlueRose GBP/JPYのような独自性のあるEAで冒険してみたい方も多いのではないでしょうか。
スプレッド&取引手数料で損しない。一番お得な取引環境とは
裁量トレードにしろ、EAを利用した自動売買にしろ、取引回数が多くなるほどスプレッドや取引手数料がトレード損益に与える影響は大きくなります。特にEAを用いた自動売買では取引回数は多くなる傾向にありますので、可能な限りスプレッドが狭く、取引手数料が低い環境でトレードすることが非常に大切です。
塵も積もれば山となりますので、時間が経つと大きな差になります。
最も低コストな取引環境について以下のページで検証していますので、参考にしてみてください。
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