Baby steps(EA)- 評判・レビュー
- グリッドトレード系EA
- ナンピン幅狭い・最大ポジション3つまで
- 1回のロスカット幅は大き目
Baby steps(EA)の基本情報
Baby steps はAUDNZDの1通貨ペアで稼働するグリッドトレード系EAです。
価格 | ¥30,000(税込) |
時間足 | M15 |
通貨ペア | AUD/NZD |
取引スタイル | スキャルピング~ デイトレード |
開発者 | EAガエル |
同開発者の他のEAレビュー | |
販売サイト | GOGOJUN |
端末 | MT4 |
収益性・ドローダウンの評価
日付 | 金額 | |
運用開始 | 2019/9/9 | 初期残高:¥1,000,000 |
残高 | 2020/3/7 | 現在残高:¥1,151,794 |
期間 | 5ヶ月 | |
合計収益 | +¥151,794 | |
合計収益率 | +15.2% | |
月間利率(複利) | +2.9% | |
最大ドローダウン | 3.0% | |
勝率 | 60.0% | |
総取引数 | 90回 |
※初期残高100万円、固定ロット運用における最大ドローダウン値は30,174円であり、初期残高に対するドローダウン値は3.01%となります。
フォワードテスト開始からまだ十分な時間が経過しているとは言えませんが、現時点での結果はドローダウンも少なく、平均月利も比較的高い値となっています。
フォワードテストでは残高100万円に対して、固定1ロットで稼働しています。グリッドトレードは複数ポジションを抱えますので、価格がポジションと逆行すると含み損が拡大しやすいという特徴があります。
フォワードテストより少しロットサイズを上げても良いのではないかと思う方もいるかもしれませんが、ロットサイズを上げるのは少々危険かと思います。
取引分析-エントリー
Baby stepsは売りポジションのみオープンするという特徴があります。買いポジションを持つことはありません。
エントリーはトレンドの方向とは関係なく逆張りでエントリーしていきます。
以下のMT4取引チャートでは上昇トレンド・下降トレンド問わず逆張りで売りエントリーしている様子がお分かりいただけるかと思います。
■AUDNZD 30分足 白=BUY 赤=SELL
Baby stepsはグリッドトレードするという特徴もあり、エントリーの方向から価格が逆行すると同じロットサイズの追加ポジションをオープンします。つまりナンピンします。
以下のMT4取引チャートでは売りエントリーに反して価格が逆行していくにつれて、追撃のポジションをオープンしていることが分かります。
■AUDNZD 30分足 白=BUY 赤=SELL
マーチンゲールの手法は採用されておらず、追加ポジションのロットサイズは上がりません。
グリッドトレード系EAは大量のポジションを抱えるものもありますが、Baby stepsの最大ポジション数は3つまでとなっています。
取引分析-ナンピン幅
Baby stepsのナンピン幅は狭く設定されています。
1ポジション目から5pipsの逆行で2ポジション目をオープンします。
2ポジション目から10pipsの逆行で3ポジション目をオープンします。
Baby stepsの最大ポジション数は3つまでとなっていますので、全てのポジションは15pips以内に収まる計算になります。
取引分析-決済値幅
エントリーからそのまま勝ちポジションになった場合は8~9pips程度で利益確定します。
一方ナンピンした場合は最後のポジションに10pips程度の含み益が出た時点で利益確定します。
1ポジション目は5pips負け、2ポジション目の損益はほぼなし、3ポジション目は10pipsの勝ちとなりますので、ナンピンした場合のトータルは5pipsの勝ちとなります。
取引分析-ロスカット
グリッドトレード系EAはそもそもロスカットせずに相場が反転するのを待ち続けるものもありますが、Baby stepsは固定のストップロス値が設けられています。
デフォルトのロスカット設定値は80pipsとなっています。
エントリーから価格が逆行しづけると、非常に大きな損失が発生する可能性がある点については認識が必要です。
フォワードテスト環境
Baby stepsのフォワードテスト環境は「外為ファイネストデモ口座」となります。
デモ口座とリアル口座は取引環境が異なります。値動き自体は同じに見えてもスリッページなど約定に関する環境は異なるので、同じEAをデモ口座とリアル口座で同時に動かしても得られる結果が異なります。
「外為ファイネストデモ口座」に関しては決済値幅の小さいスキャルピングEAという特性もありますので、デモ口座でのフォワードテストとリアル口座での結果が乖離する可能性がある点については認識が必要です。
バックテストの結果
稼働期間 | 2007/2/13~ | 2019/8/27 |
150ヶ月 | ||
初期証拠金 | 50,000 | |
最終残高 | 109,196 | |
合計収益 | 59,196 | |
合計収益率 | 218.4% | |
平均月利(複利) | 0.5% | |
最大ドローダウン | 3.4% | |
プロフィットファクタ | 4.37 | |
勝率 | 63.2% | |
総取引数 | 3155回 |
したがってバックテストの結果のみを妄信して、リアル口座で稼働させるのは危険です。
フォワードテストは初期残高100万円に対して固定1.0ロット運用となっていますが、バックテストでは初期残高500万円に対して固定1.0ロット運用となっています。
バックテストの方がリスクを取っていない点には留意してください。
資産曲線を見ると、目に見えてロスカットが入ったのは3回程度しかありません。バックテストの結果を過信すべきではないという前提付きですが、結果だけ見るとエントリーポイントに優れたEAと言えるでしょう。
販売ページではバックテストのプロフィットファクタが4を超えている点がPRされていますが、ナンピンやグリッドトレード系EAはロスカットが入る頻度が少ないので非常に高い値になるのは当然です。特に意味のある数値ではありません。
Baby steps(EA)まとめ
グリッドトレード系EAですが、「最大保有ポジションは3つまで、ナンピン幅が狭い」という特徴がありますので、どちらかというと「ロスカット幅の大きい短期逆張りスキャルピングEA」と認識した方が良いかもしれません。
バックテスト・フォワードテストの結果からして、エントリーポイントは優れている印象を受けます。
一方で、ロスカットが入った場合は大き目の損失が発生する点には認識が必要です。
ただ大き目の損失が入ったとしてもトータルで利益が出ていれば問題はないと思います。
これからのフォワードテスト・バックテストの結果を参考に利用を検討されてみても良いかもしれません。
スプレッド&取引手数料で損しない。一番お得な取引環境とは
裁量トレードにしろ、EAを利用した自動売買にしろ、取引回数が多くなるほどスプレッドや取引手数料がトレード損益に与える影響は大きくなります。特にEAを用いた自動売買では取引回数は多くなる傾向にありますので、可能な限りスプレッドが狭く、取引手数料が低い環境でトレードすることが非常に大切です。
塵も積もれば山となりますので、時間が経つと大きな差になります。
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