ARBITRONのレビュー | アービトラージ EAはSCAM?
ARBITRONはアービトラージ(裁定取引)を基本戦略にするEAです。
アービトラージとはある金融商品における一時的な価格差を利用して稼ぐような手法のことを指します。
アービトラージは価格の方向を予想することなく、価格差から利益を得るので負けることがほぼありません。
このアービトラージをMT4端末で実現できるのなら夢のようなシステムです。
ARBITRONの基本情報
- 価格:$799
- アップデート:無制限
- サポート:メールサポートあり
- 返金保証:無条件で30日間
このEAの販売ページを訪れても何の情報も書いてありません。
詳細はメールで受け取ることができようですが、迷惑メールなどの危険もあるので、このサイトにメールアドレスは登録しないことをお勧めします。
また、無条件の30日間の返金保証もあるようですが、こちらも信用してはいけません。
ARBITRONのライブパフォーマンス
4つのアカウントでの結果がMyfxbookに公開されています。
■ブローカー:FXDD【デモアカウント】
■ブローカー:Hantec Global Ltd,【リアルアカウント】
■ブローカー:HYCM【リアルアカウント】
■ブローカー:Alpari NZ【リアルセントアカウント】
最初に紹介したFXDDでの結果は恐ろしいくらい高い利益を獲得しています。
月利+578%、合計+8039%と非常に優れています。
しかし、これはだだのデモアカウントでの結果である点に注意してください。
特にアービトラージはわずかなpips数を狙う取引になるので、リアルアカウントでの結果は全くことなります。
このようなEAは大体、リアルアカウントに移行した途端に利益が出なくなるという傾向があります。
しかしながら、このEAはなんとリアル口座でも利益を獲得しているから驚きです。
デモアカウントほど利益率は高くはないものの、リアルアカウントでも高い利益率を出すことに成功しています。
このような結果を見ると使ってみたいと思う人も多いのではないでしょうか。
しかしながら、これらのアカウントの残高や取引履歴などの情報が全てロックされていることに注意してください。
特にロットサイズは極めて小さい値で運用されていることが予想されます。特に現在運用されているAlpari NZの口座はセントアカウントであり、ロットサイズは通常よりもはるかに小さいです。
わずかなpipsを狙うシステムであるため、ロットサイズが上がり、注文約定スピードが遅くなり始めると、負ける可能性が高まります。
フォワードテストでの高い利益率を信じるのは危険です。利益率は高くてもロットサイズが小さければ、そもそも購入金額の$799を回収するのも大変な状況になるでしょう。
アービトラージのリスク
ARBITRONのベンダーは、「我々の特別なプライスフィードは、ブローカーの価格提示よりも早くターミナルに流れるため、数秒のうちに価格差を利用して利益を獲得することができる」と主張しています。
しかしながら、そもそもアービトラージは多くのブローカーで禁止されていることが多いグレーゾーンな取引です。
もし、ブローカーの禁止事項に抵触してしている場合は、利益の取り消しや出金拒否などの制裁を受ける可能性があります。
ベンダーの評判が悪い
ARBITRONはLeapFX.comから販売されてています。
LeapFX.comから現在販売されているEAは「Funnel Trader」、「Econ Power Trader」、「The Wave Scalper」などがあるようです。
上に挙げたEA以外にも過去に多くのEAを過去に販売してきたようですが、どれも評判が悪いです。
ベンダーとしての信頼性はほとんどないと言って良いでしょう。
ARBITRONの結論
「ブローカーの価格よりも早くMT4端末に流れるプレミアムな価格によりアービトラージが可能になる」という宣伝文句は非常に魅力的なものです。
しかし、本当に利益の出るシステムかは非常に不透明です。
ベンダーフォワードテストでは一応リアルアカウントでの結果も公開されていますが、非常に少ない残高であると予想されます。
現在運用されているのがセントアカウントであることを考慮しても、極小のロットサイズでないと利益がでないものと推測されます。
LeapFX.comというベンダーの評判も非常に悪いです。
購入価格も$799であり、高いです。
よって、いまのところARBITRONの購入はおすすめすることはできません。
SCAMである可能性の方が高いと思います。
スプレッド&取引手数料で損しない。一番お得な取引環境とは
裁量トレードにしろ、EAを利用した自動売買にしろ、取引回数が多くなるほどスプレッドや取引手数料がトレード損益に与える影響は大きくなります。特にEAを用いた自動売買では取引回数は多くなる傾向にありますので、可能な限りスプレッドが狭く、取引手数料が低い環境でトレードすることが非常に大切です。
塵も積もれば山となりますので、時間が経つと大きな差になります。
最も低コストな取引環境について以下のページで検証していますので、参考にしてみてください。
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