Aggressive_Scalper_M1_USDJPY(EA)-評判・レビュー
- トレンドフォローロジックメンイのEA
- トレンドフォローの押し目買い/スキャルピング
- レンジ相場には弱い
Aggressive_Scalper_M1_USDJPY(EA)の基本情報
価格 | ¥9,800(税込) |
時間足 | M1 |
通貨ペア | USD/JPY |
取引スタイル | スキャルピング |
開発者 | まっつん |
同開発者の他のEAレビュー | – |
販売サイト | GOGOJUN |
端末 | MT4 |
攻撃的にトレードすることが名前の由来のようで、実際に取引頻度が高く、積極的にエントリーするタイプのEAになります。
トレード戦略は「トレンドフォローの押し目買い」と「仲値トレード」の2種類が採用されています。
収益性・ドローダウンの評価
■2020/4/17時点
日付 | 金額 | |
運用開始 | 2019/7/25 | 初期残高:¥1,000,000 |
残高 | 2020/4/17 | 現在残高:¥1,505,999 |
運用ロットサイズ | 【固定】1.0ロット | |
期間 | 8ヶ月 | |
合計収益 | +¥505,999 | |
合計収益率 | +50.6% | |
月間利率(複利) | +5.3% | |
月間利率(単利) | +6.3% | |
最大ドローダウン | 対初期残高37.1% | |
勝率 | 69.5% | |
総取引数 | 305回 |
※初期残高100万円、固定1.0ロット運用における最大ドローダウン値は371,100円であり、初期残高に対するドローダウン値は37.1%となります。
稼働開始直後に大き目のドローダウンが発生しましたが、持ち直しています。
GOGOJUNに公開されているフォワードテストでは、初期残高100万円に対して固定1.0ロットで運用されています。
比較的大きなロットサイズで運用されていますので、損益の変動が大きくなっています。
バックテストの結果を参考にしても、ロットサイズは半分程度に落とした方が安全かと思われます。(残高100万円に対して0.5ロットの比率)
取引分析-エントリー
Aggressive_Scalper_M1は冒頭で説明したとおり、「①トレンドフォローの押し目買い」と「②仲値トレード」のハイブリッド戦略が採用されています。
①トレンドフォローの押し目買い
以下のMT4取引履歴チャートでは、トレンドの方向にエントリーしている様子が分かります。
■USDJPY 1時間足 白=BUY 赤=SELL
また以下のMT4取引履歴チャートでは上昇トレンドの押し目でエントリーして、うまく利益を出している様子が分かります。
■USDJPY 30分足 白=BUY 赤=SELL
一方で高取引頻度のトレンドフォロー型EA全般に言えることですが、レンジ相場になった場合はロスカットが連発するという傾向にあります。
以下のMT4取引履歴チャートではレンジ相場に巻き込まれて大き目のロスカットを連発している様子です。
■USDJPY 30分足 白=BUY 赤=SELL
ドテン売買も行うようで、買いポジションクローズした後すぐさま売りエントリーしていますが、ドテン売買はレンジ相場には向いていないので、損失が膨らんでしまいます。
このようにレンジ相場には弱い傾向があるとは言ってもトレードロジックそのものが悪いという訳ではなく、トータルでは今のところ利益が出ているので特に問題な訳ではありません。
②仲値トレード
「仲値」とは、銀行が企業などの顧客と両替をするために日本時間で平日9時55分に設定される基準レートになります。
輸出関連企業と銀行の動きによって、特に5の倍数の日にち(通称ゴトー日)に仲値決定後にドル買いをするため、仲値発表直前の9時半ごろ~発表時間である9時55分までの間にかけてドル円が上昇し、9時55分以降はドル円が下落する傾向にあると言われています。
仲値トレードはこの傾向を利用して日本時間の9時55分の前に買いエントリー、9時55分の後に売りエントリーすることを言います。
Aggressive_Scalper_M1には仲値トレードが採用されていると記載されていますが、フォワードテストには仲値トレードと分かるような取引履歴がありません。
もしかすると仲値トレードのモードがパラメータによってOFFにされているのかもしれません。
いずれにしても仲値トレードは取引頻度としては高くはないので、このEAはトレンドフォローロジックメンイのEAであるとの認識で問題ないかと思います。
仲値トレードEAに興味があれば「東京神話」「Beatrice NK01」をチェックしてみてください。
取引分析-決済値幅
勝ちポジションに関しては、10~20pips程度で比較的細かく利益確定を入れていきます。
一方で負けポジションに関しては内部ロジックによって逆トレーリングストップのように決済されることが多いです。
エントリーの方向とは逆に価格が動いたとしても、ポジションをホールドして価格がエントリーの方向に戻ってから決済します。
上に挙げたレンジ相場でロスカットを連発している場面を確認していただければ、この価格の戻りをまってからロスカットするという傾向が分かるかと思います。
それぞれ最大で150pips程度の含み損が出ている状態になっていましたが、ロスカットが入らず、50~60pips程度の損失でロスカットが入っています。
販売ページに記載されている最大ストップロスは200pipsとなっていますので、200pipsまでは含み損を許容するものと思われます。
いわゆるコツコツドカン型のEAと言えるかもしれませんが、それ自体が悪いという訳ではありません。重要なのは勝率などとのバランスです。
Aggressive_Scalper_M1は高い勝率でカバーするタイプのEAであり、現時点ではトータルで利益が出ています。
ただ、一度で大きな損失が発生することがある点は認識しておいた方が良いでしょう。
取引分析-取引頻度
EAの名前のとおり取引頻度は高くなっており、1日に約2回はエントリーしている計算になります。
フォワードテスト環境
Aggressive_Scalper_M1のフォワードテスト環境は「OANDA JAPANデモ口座」となります。
デモ口座とリアル口座は取引環境が異なります。値動き自体は同じに見えてもスリッページなど約定に関する環境は異なるので、同じEAをデモ口座とリアル口座で同時に動かしても得られる結果が異なります。
Aggressive_Scalperの場合はそこまで値幅が小さい訳ではないので、デモ口座とリアル口座の違いにそこまで敏感ではないと思われますが、結果が良くも悪くもズレる可能性がある点は認識が必要です。
バックテストの結果
稼働期間 | 2003/5/5~ | 2020/4/10 |
203ヶ月 | ||
初期証拠金 | 1,000,000 | |
運用ロットサイズ | 【固定】1.0ロット | |
最終残高 | 16,051,900 | |
合計収益 | 15,051,900 | |
合計収益率 | 1605.2% | |
平均月利(複利) | 1.4% | |
平均月利(単利) | 7.4% | |
最大ドローダウン(相対) | 26.6% | |
最大ドローダウン(金額) | 476,500 | 対初期残高47.7% |
プロフィットファクタ | 1.22 | |
勝率 | 65.3% | |
総取引数 | 4668回 |
Aggressive_Scalperの場合はフォワードテストとバックテストの結果や取引内容に大きな違いはないので、バックテストの結果も参考にして良いものと思います。
ただし、初期残高100万円で固定1.0ロット運用で50万円近いドローダウンが発生しています。
ロットサイズに関しては半分くらいの比率で運用した方が安全かと思います。
Aggressive_Scalper_M1のまとめ
トレンドフォローの押し目買いをメンイロジックとするEAです。
現時点ではトータルで利益が出ているので利用を検討されても良いかと思いますが、比較的大きなドローダウンも発生しており、また1発で大きな損失が発生することを考えると、損益のブレが大きいことは認識しておく必要があります。
もう少しフォワードテストの結果を観察してから、利用された方が良いように思います。
スプレッド&取引手数料で損しない。一番お得な取引環境とは
裁量トレードにしろ、EAを利用した自動売買にしろ、取引回数が多くなるほどスプレッドや取引手数料がトレード損益に与える影響は大きくなります。特にEAを用いた自動売買では取引回数は多くなる傾向にありますので、可能な限りスプレッドが狭く、取引手数料が低い環境でトレードすることが非常に大切です。
塵も積もれば山となりますので、時間が経つと大きな差になります。
最も低コストな取引環境について以下のページで検証していますので、参考にしてみてください。
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