上がり3ハロン(EA)-評判・レビュー
- ライントレードのような動きをする王道ロジックEA
- 値幅の狭いスキャルピング型EA
- 比較的長期のフォワードテスト実績あり
上がり3ハロン(EA)の基本情報
価格 | ¥25,000(税込) |
時間足 | M5 |
通貨ペア | USD/JPY |
取引スタイル | スキャルピング |
開発者 | CY |
同開発者の他のEAレビュー | 一本勝ち |
販売サイト | GOGOJUN |
端末 | MT4 |
開発者であるCYの代表的なEAとして「一本勝ち」が挙げられますが、上がり3ハロンは1本勝ちを値幅を狭くしたスキャルピング型のEAと捉えても良いかもしれません。
収益性・ドローダウンの評価
■2020/4/17時点
日付 | 金額 | |
運用開始 | 2018/1/18 | 初期残高:¥1,000,000 |
残高 | 2020/4/17 | 現在残高:¥1,764,400 |
運用ロットサイズ | 【固定】1.0ロット | |
期間 | 26ヶ月 | |
合計収益 | +¥764,400 | |
合計収益率 | +76.4% | |
月間利率(複利) | +2.2% | |
月間利率(単利) | +2.9% | |
最大ドローダウン | 対初期残高7.1% | |
勝率 | 96.5% | |
総取引数 | 113回 |
※初期残高100万円、固定ロット運用における最大ドローダウン値は71,600円であり、初期残高に対するドローダウン値は7.1%となります。
2018年1月のフォワードテスト開始から2年以上が経過しており、右肩上がりの収益曲線を描いている点は評価して良いと思います。
最大ドローダウン約7%に対して平均月利(単利)約3%も比較的良い水準であると言えるでしょう。
元々初期残高100万円に対して固定1.0ロットと比較的、大きいロットサイズで運用されています。エントリー頻度は元々少ないEAですので、頻度よりも精度を優先させて大きいロットサイズを張りながら高い勝率で利益を狙うタイプのEAと捉えても良いでしょう。
フォワードテストでは、2020年2月後半からの取引頻度が急増しており、このタイミングから大きく利益をだしています。
以下は2019年4月から上がり3ハロンの取引履歴をプロットしたMT4チャートですが、画面右側の2020年3月頃から取引数が激増していることが分かります。
■USDJPY 4時間足 白=BUY 赤=SELL
これがEAの取引ロジック変更によるものなのか、開発者が主導でEAの稼働を判断しているからなのか、相場の動きが変わったことが要因なのか定かではありませんが、良い結果が出ているのには変わりはありません。いずれにしよ、コロナウイルス蔓延の影響で強いトレンド相場になっていることが影響しているのもと思われます。
取引分析-エントリー
冒頭で同開発者による類似EAとして紹介した「一本勝ち」はライントレードをEAに落とし込んだような動きをするEAであり、上がり3ハロンもタイムフレームや値幅は違いますがライントレードのような動きをします。
以下のMT4取引チャートでは下降トレンド、上昇トレンドともにトレンドのサポートライン付近でトレンドの方向にエントリーしていることが分かります。
■USDJPY 15分足 白=BUY 赤=SELL
■USDJPY 5分足 白=BUY 赤=SELL
ライントレードは裁量トレードでも広く使用されており、王道の手法になります。
EAはプログラムによって稼働しますので、ライントレードのような動きをさせるのは簡単ではありませんが、上がり3ハロンはちょうどライントレードのようなポイントでエントリーしているように見えます。
したがって裁量トレードの経験がある方でも共感できるエントリーポイントになっているのではと思います。
取引分析-決済
利益確定幅に関しては7~10pipsとなっています。利益確定が10pipsを超えることはほとんどありません。
したがって値幅の小さいスキャルピングEAと言えるでしょう。
一方、ロスカットに関しては販売サイト上で最大90pipsと記載されているとおり、利益確定幅と比較して大き目に設定されています。
フォワードテストでは最大で65pips程度の損失が出た経験が2回あります。
したがって、コツコツドカン型(コツコツ積み上げた利益を1度の負けで吹き飛ばす)のEAと言えるかもしれませんが、それ自体は特に悪いことではありません。
一度に発生する損失が大きくなる可能性を受け入れつつも、高い勝率でトータルで利益を狙うタイプのEAと捉えるべきです。
実際にフォワードテストでは90%台後半の勝率があり、トータルでも利益が出ています。
しかしながら、当EAの利用を検討されている方は、利益が積みあがっても、単純に喜ぶのではなく、定期的に一度で大きな負けが出ることを認識しておく必要があります。
取引分析-取引頻度
既に説明したとおり取引頻度は時期によってムラがありますが、平均すると1ヶ月に4回程度、すなわち1週間に1回程度の取引頻度になります。
取引頻度は高いとは言えませんが、フォワードテストでは大き目のロットサイズで運用されています。
取引頻度は低いものの、高精度高勝率でそれなりの利益を目指すタイプのEAと言えるでしょう。
フォワードテスト環境
White Bear Z USDJPYのフォワードテスト環境は「OANDA JAPANデモ口座」となります。
デモ口座とリアル口座は取引環境が異なります。値動き自体は同じに見えてもスリッページなど約定に関する環境は異なるので、同じEAをデモ口座とリアル口座で同時に動かしても得られる結果が異なります。
上がり3ハロンはスキャルピング系のEAであり、比較的値幅が狭いので、デモ口座でのフォワードテストとリアル口座での結果がズレる可能性については認識しておく必要がります。(良い方にも悪い方にも結果がズレる可能性があります)
バックテストの結果
稼働期間 | 2005/1/10~ | 2019/5/21 |
172ヶ月 | ||
初期証拠金 | 100,000 | |
運用ロットサイズ | 【固定】0.1ロット | |
最終残高 | 479,960 | |
合計収益 | 379,960 | |
合計収益率 | 480.0% | |
平均月利(複利) | 0.9% | |
平均月利(単利) | 2.2% | |
最大ドローダウン(相対) | 21.3% | |
最大ドローダウン(金額) | 25,750 | 対初期残高25.8% |
プロフィットファクタ | 1.63 | |
勝率 | 92.5% | |
総取引数 | 1313回 |
フォワードテストは初期残高100万円に対して1.0ロット、バックテストでは初期残高10万円に対して0.1ロットとなっており、残高とロットサイズの比率としては同条件となります。
上がり3ハロンは、バックテストとフォワードテストの利益率が近似しており、取引内容も大きな違いはないと思いますので、バックテストの結果も参考にして良いものと思われます。
一方、ドローダウンに関してはフォワードテストでは低い値になっていますが、バックテストでは対初期残高25%程度のドローダウンが発生しています。
フォワードのドローダウン率が低いからと言ってロットサイズを上げるのは少々慎重になった方が良いかと思われます。
上がり3ハロン(EA)のまとめ
ライントレードのような動きをするトレンドフォロー押し目買いのスキャルピングEAです。
フォワードテストの実施期間も長く、継続して利益が出ているため利用を検討して良いと思います。
上がり3ハロンは値幅が小さいため、リアル口座での結果とのズレが気になるという方は、同開発者による値幅が広いタイプの「一本勝ち」の利用を検討されても良いかもしれません。
「一本勝ち」は2016年1月からとさらに長期のフォワードテストで好成績を収めており、こちらの方が期待値も高いかと思われます。
スプレッド&取引手数料で損しない。一番お得な取引環境とは
裁量トレードにしろ、EAを利用した自動売買にしろ、取引回数が多くなるほどスプレッドや取引手数料がトレード損益に与える影響は大きくなります。特にEAを用いた自動売買では取引回数は多くなる傾向にありますので、可能な限りスプレッドが狭く、取引手数料が低い環境でトレードすることが非常に大切です。
塵も積もれば山となりますので、時間が経つと大きな差になります。
最も低コストな取引環境について以下のページで検証していますので、参考にしてみてください。
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