AXIORYのレビューと評判 ~最も低コストの海外ブローカー?~
Axioryは低い取引コストが特徴のブローカーです。
世界的に見ると規模の小さいブローカーですが、日本向けのプロモーションやサポートに特に力を入れており、日本では人気の海外ブローカーとなっています。
海外FXブローカーでは非常に珍しく取引サーバーを東京に設置しているのも特徴です。日本居住者の注文執行スピードは速くなるので、メリットがあります。
取引環境の評価
取引コスト
ナノスプレッド口座は0.1pips~のスプレッドと往復取引手数料0.6pipsとなっており、取引コストの低さは高く評価できます。
また、Ctraderを利用したトレードをするのであれば、Axioryが最もおすすめできる業者です。
約定力
取引サーバーをロンドンに置くブローカーが一般的であり、東京に取引サーバーを設置するブローカーは少ないです。一方、AXIORYは東京に取引サーバーを設置しているため、日本居住者は高速で約定が可能になります。
MT4で日本から取引サーバーへの接続速度を比較してみると、おおむね以下の通りとなります。
- ロンドンの場合:70ms(ミリ秒)
- 東京の場合:9ms(ミリ秒)
もし、小さいpips幅を狙うスキャルピングトレードをするのであれば、約定速度ができるだけ早い方が良いので、東京にサーバーがあるAxioryはメリットがあります。
Axioryは全ての注文を価格提供元に流すという注文方法(マーケット決済)を採用しているため、スプレッド操作などの不正が起こりにくく透明性が高いというメリットがある反面、スリッページが起こりやすいという特徴があります。
スリッページとは、注文時の価格と実際の約定価格にズレが生じることを指します。
スリッページは有利な方向にも、不利な方向にも起こりますが、一般的にはスリッページは少ない方が良いです。
Axioryはスリッページ発生率を公式サイト上で公開しており、約8割が±0.1pipsの範囲に収まっています。また、有利な方向にも不利な方向にも均等にスリッページが発生しているため、不正なスリッページを発生させていないことも分かります。
同様の結果を公開しているブローカーが他にはないので比較はできませんが、Axioryの積極的に情報を開示しようとする姿勢には好感が持てます。
注文方式
注文執行はNDD(ノンディーリングディスク)方式となっており、トレーダーの注文はディーリングディスクを介さずに直接リクイディティソース(価格提供業者)へと流れます。
ディーリングディスクを介在した取引では、「トレーダーの損失」=「ブローカーの利益」という構図になってしまうため、ブローカーにとってはトレーダーに負けてもらった方が利益になります。
よって、ディーリングディスクを採用しているブローカーではトレーダーに負けさせようとする故意のスプレッド拡大、大幅なスリッページなどを起こす場合があります。
ディーリングディスク方式のブローカーを全否定するつもりはありませんが、透明性には欠けるのは事実です。
特に日本国内のFX業者はディーリングディスク方式となり、私が利用していた業者もスプレッド原則固定0.3pipsのはずが急激なスプレッド拡大により、注文後すぐさま6pips以上負けた状態からスタートしていることもありました。
一方、Axioryはディーリングディスクを採用してしておらず、注文は直接価格提供業者に流れるので、公正で透明性の高い取引が可能です。
レバレッジ
レバレッジは口座残高によって変動しますが、100,000USD以下の残高であれば、400倍のレバレッジが利用可能です。
残高が200,001USDを超えた場合、200倍に制限されます。
レバレッジの条件としては一般的なレベルと言えます。
マージンコール/ストップアウトレベル
マージンコール:50%
ストップアウト:20%
ストップアウトレベルとはポジションが強制的に決済されてしまう証拠金維持率のパーセンテージのことです。
ストップアウト20%は良い条件だと言えるでしょう。
運営会社と規制(ライセンス)
Axioryはベリーズのライセンスを取得しサービスを展開しています。
IFSC (International Financial Services Commission) No.IFSC/60/255/TS/16
AxioryがFXブローカー事業を開始したのは、2011年であるため新興ブローカーと言って良いでしょう。
元々ヨーロッパでサービスを展開していたようですが、元FXDDの日本人社員が中心となり日本向けのサービスを整備したようです。
よって公式サイトも他の海外ブローカーと比べて格段に読みやすく、理解しやすい構成になっています。実際の日本人向けのサポートも国内FX業者と比較しても遜色はありません。
ベリーズライセンスは審査がそこまで厳しくありません。審査が厳しい方が利用者にとっては安心ですが、AXIORYには「日本の金融庁からの圧力がなるべく届かないライセンスを取得したかった」という意図があるようです。
オーストラリアライセンスの優良ブローカーであるICMARKETSやPEPPERSTONEなどはかつて日本人も利用可能でしたが、日本の金融庁がオーストラリアの金融庁に圧力をかけて日本人向けのサービスを停止するように仕向けたようです。よってICMARKETSやPEPPERSTONEは現在日本居住者が利用することはできません。
ICMARKETSやPEPPERSTONEを利用していた人々にとっては「急に使えなくなるから出金して」というのはかなり迷惑な話ですよね・・・。
このように国家間でつながりが、サービスの利用継続に影響を与える可能性があるのです。
Axioryがベリーズライセンスなのは、国のしがらみなくサービスを安定して供給することが目的であり、ライセンスの審査が緩いところを狙ったという訳ではありません。
アカウント種別
スタンダード | ナノスプレッド | |
---|---|---|
端末 | MetaTrader4、cTrader | MetaTrader4、cTrader |
スプレッド | 変動0.3Pips~ | 変動0.1Pips~ |
手数料 | なし | 1lotにつき片道3USD (往復6USD) |
レバレッジ | 証拠金100,000以下=400倍 証拠金200,000以下=300倍 証拠金200,001以上=200倍 | 証拠金100,000以下=400倍 証拠金200,000以下=300倍 証拠金200,001以上=200倍 |
注文方式 | STP方式 (NDD) | ECN方式 (NDD) |
1ロット単位 | 100,000通貨 | 100,000通貨 |
初回最少入金額 | 200USD | 200USD |
最低残高 | - | - |
最少取引サイズ | 0.01lot | 0.01lot |
最大取引サイズ | 1000lot | 1001lot |
口座通貨 | JPY, USD, EUR | JPY, USD, EUR |
取引コストとしては、スタンダード口座よりもナノスプレッド口座の方が有利になるでしょう。
また、AxioryはCtraderが利用できることも特徴です。
Ctraderは直観的に操作できて、裁量トレードをするのであればMT4よりも使いやすいと感じる超優良ツールです。
個人的には世界No1のツールだと思います。
私もそうでしたが、国内FX業者の独自開発したソフトを使ってきた人はあまりの操作性の違いに感動するのではないでしょうか。
Ctraderを利用できる日本語サポート対応ブローカーはAxioryとTradeviewくらいです。
AxioryとTradeviewは両方とも取引コストが低い優良ブローカーです。
取引コストで比較した場合、通貨ペアによってどちらの取引コストが低いかは異なります。
EURUSDのペアではAxioryの方が有利ですが、USDJPYではTradeviewの方が有利だったりします。
なので、取引コストでは五分五分だと思います。
後はサポートや入出金の面で比較するしかありませんが。
Axioryが勝っている面
- 日本語サポートの充実ぶり
- クライアントターミナルの使いやすさ
- ・最少入金額200USD(Tradeviewは1000USD)
- ストップアウト20%(Tradeviewは100%)
- 取引サーバーが日本国内にもあり、約定スピードが速い(Tradeviewはロンドン)
Axioryが劣っている面
- 入出金が少しめんどくさい(Tradeviewの方が入出金の選択肢が豊富)
Axioryは入出金が少しネックにはなりますが、入出金さえクリアできれば、AxioryでCtraderを利用した方がメリットは大きいと思います。
安全性とリスク評価
ゼロカット(ネガティブバランスプロテクション)
AXIORYはゼロカットが採用されていますので、最悪のケースでも預け入れた証拠金以上の損失を被る可能性はありません。
AXIORYの公式サイトでは「AXIORYはゼロカット保証を実施しています。(省略)証拠金のマイナスは、24時間以内に解消され、お客様の残高は“0”に戻ります。」と記載されています。
顧客の資金保護
Axioryでは、顧客の資産はすべて資金保全先である、「Doha Bank」の分別口座に入金され、管理されます。つまり、Axiory自体の運営資金とは別で管理されます。
仮にAxioryが破綻した場合であっても、利用者自身の承諾と第三者である監査機構の承諾があれば出金することが可能です。つまり、AXIORYの承諾がなかったとしても資金を出金することができるのです。
ボーナス・プロモーション
AXIORYは特にボーナスキャンペーンなどを行っていません。
年末年始に限り、「お年玉キャンペーン(100%入金ボーナス)」実施するくらいです。
サポート体制
日本語のサポートがあり、サポート体制は充実しています。
日本語サポート対応時間
メール:(月~金)9:00 ~24:00
チャット:(月~金)12:00~23:00
レビューまとめ
Axioryは日本語サポートが充実した優良ブローカーであることは間違いありません。
派手なボーナスプログラムなどはありませんが、低取引コストが特徴の海外ブローカーとしては日本人に最も馴染みがあると言って良いのではないでしょうか。
スプレッド&取引手数料で損しない。一番お得な取引環境とは
裁量トレードにしろ、EAを利用した自動売買にしろ、取引回数が多くなるほどスプレッドや取引手数料がトレード損益に与える影響は大きくなります。特にEAを用いた自動売買では取引回数は多くなる傾向にありますので、可能な限りスプレッドが狭く、取引手数料が低い環境でトレードすることが非常に大切です。
塵も積もれば山となりますので、時間が経つと大きな差になります。
最も低コストな取引環境について以下のページで検証していますので、参考にしてみてください。
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